マイリー・サイラスが新型コロナウイルス感染拡大で受けている影響に言及。財政面などで恵まれている自分は一般的な人たちとは経験していることが異なると語った。(フロントロウ編集部)

トーク番組を自宅から配信していたマイリー

 新型コロナウイルス感染防止のために世界各地で外出が制限されているなか、シンガーのマイリー・サイラスは不安続きで沈みがちな人々の心を少しでも励まそうと、『Bright Minded: Live With Miley(ブライト・マインデッド:ライブ・ウィズ・マイリー』と名づけたインスタグラムでのライブ配信番組を今年3月にスタート。

 4月中旬まで毎週月曜〜金曜に配信されていた『ブライト・マインデッド:ライブ・ウィズ・マイリー』はマイリーがゲストと共にトークをするという番組で、元ディズニー・チャンネル・スターのセレーナ・ゴメスやデミ・ロヴァート、モデルのミランダ・カー、ドラマ『ストレンジャー・シングス』の俳優ミリー・ボビー・ブラウンら著名なセレブが多く出演してきた。

セレブとしてパンデミックを経験すること

 今回、マイリーは米The Wall Street Journalによるインタビューに応じて、現在まで続いている新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的なパンデミックや、『ブライト・マインデッド:ライブ・ウィズ・マイリー』について言及。外出の制限を初め、レストランやホテルなどを中心としたサービス業の不況など、世界的に厳しい状況が続いているなか、俳優やアーティストとして大きな成功を収めたセレブとして自身がパンデミックをどう捉えているかについて語った。

 マイリーは新型コロナウイルスの感染拡大のために自分が受けている影響について、「私が経験しているのはCOVID-19じゃない。確かに私の人生は(COVID-19の影響で)一時的にストップしたけど、パンデミックがどんなものなのか、厳密には分かっていない。私は自分がいる空間に満足しているし、テーブルには食事を用意できるし、経済的にも安定してる。それは多くの人に当てはまることじゃない」と語り、自分はあくまでも恵まれた立場にいるため、パンデミックの怖さを実体験として分かっていないと説明。

 「自分が変わった立場にいることは理解してる。私がこのパンデミックで経験していることは、この国や世界のほとんどの人たちとは異なっている」と、セレブとして一般の人たちとは経験していることが異なると語ったマイリー。そしてその“違い”のせいで、『ブライト・マインデッド:ライブ・ウィズ・マイリー』への出演をオファーしたセレブのなかには断った人たちもいたとして、「『既読』っていうメッセージだけ表示された時もある。そういう時は『ノー』として受け取っていた」と明かした。

セレブたちにオファーを断られた理由

 一部のセレブたちからオファーへの返事をもらえなかった理由としては、「連絡を取った人たちの中には、私と同じような考えを持っていた人たちもいたと思う。つまり、(世間とは違う)珍しい経験をしている自分には話す権利はないんじゃないかって考えているということ」ではないかとマイリーは考えているそう。

 「多くの人たちが番組への出演承諾をためらっているのは、セレブたちは自分たちの体験を共有すべきじゃないって考えているということだと思う。だって、比較できるようなものじゃないんだから」として、経済面などで恵まれているセレブたちにも複雑な感情があると語った。

 現地時間4月17日に配信されたのを最後に、新たなエピソードは公開されていない『ブライト・マインデッド:ライブ・ウィズ・マイリー』だけれど、マイリーによれば、今後も新たなエピソードを制作していくそう。

 「説教者や教師にはなりたくない」とした上で、「私は勉強したいし、耳を傾けたいと思ってる。いつもは自分が持っているマイクを、持っていない人の手に渡したいの。地域のために活動しているアクティビストたちは私のようなプラットフォームを持っていないし、それを提供してあげたいと思ってる」とマイリー。

 「私が一番分かってる、みたいなことは言わないように気をつけているの。だって、そうじゃないことを知っているから」として、謙虚に様々なことを吸収しながらいろいろな人たちにプラットフォームを提供していきたいと語った。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.