新型コロナウイルスの影響で、イートインスペースを閉鎖しているアメリカのマクドナルドで、怒った利用客が事件を起こした。(フロントロウ編集部)

マクドナルドの店舗内で事件

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、マクドナルドはアメリカの全店舗で、イートインスペースを閉鎖中。ドライブスルーやデリバリー、テイクアウトは行なっているけれど、以前のように、そのままお店でハンバーガーを買って食べることはできない。とはいえ、新型コロナウイルス対策として必要なこと。利用客の協力が求められるけれど、アメリカのオクラホマ州では、ある事件が発生した。

 現地時間5月7日に、2人の女性がマクドナルドの店舗にテイクアウトをしに訪れた。しかし女性たちはそのままイートインスペースで食べようとしたため、従業員が事情を説明したところ、女性は激怒し持っていた拳銃を振り回し始めたという。女性の興奮は収まらず、その後従業員2人に向かって発砲。さらにもう1人の従業員は、この騒動のなかで頭にけがをしたという。

 オクラホマ・シティ警察によると、3名の従業員はすぐに病院に運ばれたけれど、命にかかわるケガは負っていないという。犯人2人は警察に逮捕された。

新型コロナウイルスのストレス

 今回の事件を起こした2人が、どのような理由で頭に血が上ったのかは明らかにされていないけれど、新型コロナウイルスで行動が制限されるなかで、多くの人にストレスがかかっていることは確か。

 アメリカのペンシルベニア州やミシガン州などでは、外出禁止に反対するデモが開催される事態となっている。参加者のなかには忍耐力がなく外に出たいという無謀な人や、陰謀論を唱える人もいるけれど、リモート勤務が出来ない職種に就いており、収入が途絶えた労働者の姿も。

画像: カリフォルニア州サンディエゴで、デモを見守る警察官。(2020年4月26日に撮影)

カリフォルニア州サンディエゴで、デモを見守る警察官。(2020年4月26日に撮影)

 その他にも、個人的な正義感で開店している店舗を狙って攻撃する私刑や、困窮する人を自己責任論によって攻撃する人などは、日本でも問題になっている。また、外出自粛によって家庭内暴力(DV)の被害件数は急増しており、児童虐待も懸念されている。

 新型コロナウイルスの影響で増加しているストレスを減少させるには、新型コロナウイルスを早く収めることが重要。さらに、不要な犯罪を増やさないためにも、早急で“適切な”対応が各国で求められている。(フロントロウ編集部)

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