ガーナの棺桶ダンサーたちが、新型コロナウイルスのなか、ファンにメッセージを送った。(フロントロウ編集部)

踊る!ガーナの棺桶ダンサーたち

 フロントロウでも過去に取り上げ、日本テレビのバラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』で、珍獣ハンターとして大人気のイモトアヤコがガーナを訪問した際に紹介したことでも有名な「棺桶ダンサー」。

 スタイリッシュな衣装で、棺桶を担いだままリズミカルに踊るお葬式は、葬儀に平均150万円から200万円ものお金をかけるガーナで人気となっており、明るく故人を送り出す姿勢は、他の国の人々にも感銘を与えている。

人の死を見てきた棺桶ダンサーたち

 現在世界中に混乱をもたらしている新型コロナウイルスの影響は、棺桶ダンサーたちにも影響していると、リーダーのベンジャミン・アイドゥは英BBCに明かす。新型コロナウイルスで亡くなった場合はお葬式もできない。また別の原因で亡くなったとしても、葬儀は人が多く集まることになるため、しない選択をする家族も少なくない。そのことが原因で、棺桶ダンサーたちも一時休業しているという。

 しかし、人の死を見送ってきたベンジャミンは、今は医療従事者のためにも「ステイホーム」が大事だとし、いつもの黒い衣装ではなく、白の衣装に身を包み、多くの人にメッセージを贈った。

 「世界中のすべてのお医者さんや医療従事者の方々に感謝」とキャプションが添えられた動画では、棺桶の上にベンジャミンが座り、その後ろにダンサーたちが並ぶ。そして、多くの国で実施されている、医療従事者への拍手。さすが棺桶ダンサーたちは、拍手姿さえもスタイリッシュ。そして最後には、「忘れないで!家にいるように」と、新型コロナウイルスの拡散を防ぐために一人一人ができることを、と呼びかけた。

 ベンジャミンは英BBCのインタビューで、このパンデミックが収まった時には「私たちが、どう人の死に敬意を示しているか」を世界中の人々に知らせたいと語った。(フロントロウ編集部)

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