ライアン・ゴズリングを一躍売れっ子俳優にした『きみに読む物語』
ライアン・ゴズリングは映画『ドライヴ』や『ラ・ラ・ランド』など、数々の名作に出演している人気俳優。彼は1993年に放送されたディズニー・チャンネルの『ミッキーマウス・クラブ』で子役としてキャリアをスタートさせたものの、長い間鳴かず飛ばずの俳優として伸び悩んだ。
その後、2004年に出演した映画『きみに読む物語』が大ヒット。同時にライアンは一気にハリウッドの売れっ子となり、現在では実力派としても知られている。
そんなライアンを人気俳優にした映画『きみに読む物語』は、映画『私の中のあなた』や『ジョンQ』などを制作したニック・カサヴェテス監督によるラブロマンス。原作は、小説家のニコラス・スパークスが1996年に発行した同名小説。ライアンは、認知症を患うアルツハイマー症の老女にノートに書かれた小説を読み聞かせる主人公の青年、ノアを演じた。繊細で悲しく切ないストーリーは多くの観客を魅了し、高評価を得た。
ライアン・ゴズリング、『きみに読む物語』キャスティングの決定打
ライアンは、今でこそハリウッドの人気者だけれど、2004年当時はほとんど無名と言っていいほどだった。そんな彼を主役に採用したのが、監督のニック。
ライアンは当時、ニックに直接電話で彼の家に来るように言われたことを、米Usのインタビューで振り返った。ライアンがニックの家に行くと、ニックは裏庭に出ていたそう。そして、面と向かって「きみはハリウッドの他の俳優とは違う。だからこの役を演じてほしいんだ」と熱烈なオファーかと思いきや、その直後、衝撃的すぎる展開に。
なんとニックはライアンに「なぜならきみはハンサムじゃないし、かっこいい雰囲気でもない。ちょっとオカシク見えるどこにでもいる男だから」と、驚きのコメントをしたという。
“イケメン個性派俳優”で通っているにもかかわらず、監督から「ハンサムじゃない」とまさかの「ブサイク認定」をされたことが、キャリアアップのきっかけだったことを自ら明かしたライアン。そんな気さくなところも、彼の人気の秘訣なのかもしれない。意外なことにもライアンは、子供の頃は内気だったらしく、「孤独な子供。学校でうまくいかなかったし、テレビが僕の唯一の友達だった」と同インタビューで語っている。
そんなライアンは映画『ゴーストライダー』や『ワイルド・スピードX2』に出演したエヴァ・メンデスと、映画『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』で共演した2011年から交際を始め、現在もパートナー関係を続けている。ライアンは自身の私生活について全く明かさないことで有名だけれど、エヴァは時たまインタビューなどでライアンの情報を共有しており、エヴァによると、2人が授かったエスメラルダちゃんとアマダちゃんという娘たちは、両親が有名人であることを知らないそう。
ライアンは、2018年に公開された映画『ファースト・マン』以降、新作映画には出演していない。そろそろ今後の彼の出演作や私生活が気になるところ。(フロントロウ編集部)