俳優のジョニー・デップが、イギリスのタブロイド紙に“電話をハッキングされた”と主張していることがわかった。(フロントロウ編集部)

ジョニー・デップが英メディアを訴える

 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなど、これまでに数々のヒット作で主演を務めてきた俳優のジョニー・デップが、イギリスの大衆紙The Sunを発行するニュー・グループ・ニュースペーパーズ(New Group Newspapers)を提訴する方向で動いていることがわかった。

 第一報を報じた米The Blastによると、ジョニー側はThe Sunが少なくとも1996年から2010年の約15年間にわたって、ジョニーの電話をハッキングしていたと考えており、同メディアによる「度重なるプライバシーの侵害」と「ボイスメール(留守番電話)の違法な傍受および、他の違法なデータ収集を含む個人情報の誤用」を告発している。

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 ジョニー側は、The Sunが彼の子供に関する情報や医療機関での診療記録など、違法な手段を使わなければ知り得ないような情報をこれまでに度々入手してきたことを指摘。

 当時、まだ7歳だったジョニーの娘で現在はモデルや俳優として活動するリリー・ローズ・デップが、大腸菌による中毒で腎臓の閉塞を起こして入院した際、The Sunがリリーの詳しい病状や入院する病院の名前をいち早く知っていたことなどを例に挙げ、同メディアが不自然なまでにジョニーの動向をすべて知り尽くしていたのは、それらの情報を“違法に入手したから”であると糾弾した。

 ジョニーの弁護人であるアダム・ウォルドマン氏は公式声明文で、「昨日、我々はジョニー・デップが違法にハッキングされた件で、訴訟を起こす意向であることをThe Sunに通知しました。我々の法廷弁護士であるデヴィッド・シャーボーン氏は、これまでにThe Sunによるダイアナ妃、エルトン・ジョン、ジュード・ロウ、ヒュー・グラント、ヘンリー王子へのハッキングを主張してきました。The Sunは何千万もの大金を支払って、何十件もの違法なハッキング案件を解決してきました。この訴訟はデップ氏にとって道徳的な信条の問題であって、お金の問題ではありません」と、訴訟に踏み切った敬意を説明している。(フロントロウ編集部)

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