アメリカの恋愛リアリティ番組『TheBachelor(ザ・バチェラー)』で人気を博したベッカ・マルティネスが、彼女の脚の毛を剃らない信念に文句を言ってきたファンに、女性として、親として反論した。(フロントロウ編集部)

子供のためにも自然体でいるベッカ

 アメリカで大人気のリアリティ番組『The Bachelor(ザ・バチェラー)』のシーズン22に参加し、視聴者から高い人気を得たベッカ・マルティネスは、2019年2月に娘を出産し、現在は第2子を妊娠中。そんなベッカは脚の毛を剃らないため、自身のインスタグラムでも、長年その自然な姿を公開している。しかし彼女の写真には、脚の毛を剃れという失礼なコメントが来ることも。そんな発言に気がついたベッカが、女性として、そして親としての思いを綴った。

「私の娘は、(そしてすべての人に言えることだけど)嫌悪感を抱くことなく自然な身体でいられる世界で生きられるべき。

私の家族は、体重や身体の毛、胸のサイズやニキビ、身長やそのほかの数百個はあるであろう“魅力的ではない“と言われてきたものを使って恥ずかしめるような家族にはならない。そして同時に、私は子供たちに、自分の外見を変えてはいけないと教えるつもりもない。私ができるのは、自分自身にそうしてきたように、子供たちがしたいことをしたり考えたりする手助けをしてあげることだから。

メイクをして、マニキュアをして、眉毛を整えてるからって、これ(※すね毛を伸ばしていること)は間違っていることにならない。前から何度も言ってるけど、私は身体の毛を“恥じて“いて、嫌悪感を持っていたからこそ、剃るのを止めたかった。自分の抱える不安感を変えて、自分の身体の一部を受け入れたかった。

自分が気持ち悪いと感じるものとともにあることは、健康だとも思う。

自分の身体に何かするときにその理由を他人に説明する義務は私にはない。男性に対して、なぜヒゲは剃るのに脇の毛は剃らないのかって、誰も聞かないことに気がついてよ。

最後に念のために言っとくけど、私の彼氏は私のことをヤバいくらいイケてるって思ってて、私の脚の毛にいちいち何も言ってこないから」

子どもたちのためにも意識して行動

 単純に毛が嫌なのであれば性別にかかわらず剃れば良いし、めんどくさいのであれば剃らなければ良い。押しつけられた価値観で、自分の身体を自由にできないことにノーをつきつけたベッカは、メッセージの最後には中指を立てている絵文字をつけ、失礼な人々からのコメントを一刀両断した。

 また、第1子は女の子、第2子は男の子で、両方の性別を持つ親として、子供たちの前で自分がどういった態度でいるべきかを考えてのベッカの選択には、多くの賛同が寄せられた。

 これからを生きる子どもたちのために、意識して行動することの大切さは、アメリカのフェミニストの先駆けであるグロリア・スタイネム氏も、映画『ミス・レプリゼンテーション:女性差別とメディアの責任』のなかでこう話している。

「もしあなたと私が、鏡の前を通るたびに自分の外見を低く評価し、文句を言ったとして、幼い女の子はそれを見ているのです。そしてその行動から、女の子は学んでいるのですよ」

(フロントロウ編集部)

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