毎年5月17日は「国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日」。LGBTQ+に対する偏見や嫌悪をなくすために作られたこのメモリアルデーについて知ろう。(フロントロウ編集部)

反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日とは?

 「ホモフォビア」とは、同性愛や同性愛者に対する嫌悪感、偏見、差別、恐怖感を持っている人のことで、「トランスフォビア」とは、性同一性障害やトランスジェンダーに対して、「バイフォビア」とは同性・異性が恋愛対象になるバイセクシャルに対して、同様の嫌悪感を持っている人のこと。

 そして「国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日」は、同性愛者やトランスジェンダー、バイセクシャルなどの性的マイノリティに対するあらゆる権利侵害や差別に反対する日。このメモリアルデーは、1990年にWHOが同性愛を「国際疾病分類」、つまり病気ではないとしてリストから除外したことを記念して制定された。

画像: 反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日とは?

 WHOが提唱しているように、同性愛は病気でも、犯罪でも、禁忌でもなく、生まれながらの自然なこと。これは、国際医学会や日本精神神経学会でも認められている。

2020年、国連がLGBTQ+理解の動画を公開

 国際連合(UN)において世界の人権保護と啓蒙を呼びかけるUN Human Rightsは、国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日を前に、LGBTQ+の理解を深めるための動画「UN Free & Equal: Be You!(訳:UN 自由と平等:自分らしくあろう!)」を公開した。

 動画には、女性同士のカップル、男性同士のカップル、障がい者のLGBTQ+、子供を持つLGBTQ+が登場。そして、「#BreakTheSilence for LGBTI Equality(訳:LGBTIの平等のために沈黙を破ろう)」というメッセージが発信されている。

※LGBTI:レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、インターセックスのこと。国連は性的マイノリティの総称としてLGBTIを使用しているが、フロントロウはさらに多いセクシャリティを含めるためにLGBTQ+という表記を使っている。

 UN Human Rightsは動画の概要で、LGBTQ+は学校でイジめられ家族から絶縁される確率が高いことや、いまだに70の国で同性愛が違法であることなどを挙げ、「LGBTQ+の人々が(セクシャリティやジェンダーアイデンティティを)隠すのも当然です」とコメント。

 そして最後に、「この状況は変えられます。私たちの力で、安心して自分らしくいられる世界を作れます。あなたが誰であり、誰を愛そうと」とした。(フロントロウ編集部)

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