大空を駆け抜ける青春映画『トップガン』
映画『トップガン』は、アメリカ海軍パイロットのエリート養成学校、通称“トップガン”に所属するエースパイロット候補生たちの挫折と栄光の日々を描き出した作品。1986年に公開され世界中で空前の大ヒットを記録すると、主人公のマーヴェリックを演じたトム・クルーズは、一気にスターダムの頂点へと駆け上った。
2020年12月25日には34年ぶりの新作である『トップガン マーヴェリック』が公開決定。新型コロナウイルスの影響により当初公開が予定されていた7月から、約半年の延期を経て待望の上映となる。新作にはトムがマーヴェリック役として続投、アイスマン役のヴァル・キルマーも参加している。
『トップガン』伝説のビーチバレーシーン
シリーズ1作目の『トップガン』では、物語に登場する男性キャストたちが、眩しい日差しのもとでビーチバレーに興じるシーンがある。ノリノリな音楽とともに弾けるような肉体をぶつけ合ってボールを追いかける姿に心を鷲掴みにされたファンは多いはず。当時25歳だった若かりしトムも鍛え上げられた筋肉を惜しみなく晒し、時たまお似合いのティアドロップサングラスをクイッと上げて見せた。
2対2のバレー対決をよく見てみると、トムは暑そうなのにデニムのジーンズをしっかり身につけ、砂まみれになっている。ビーチにデニム という似つかわしくない衣装。しかし実はそれには「ある理由」があった。
トム・クルーズがビーチバレーでデニムを履いている理由
トム演じるマーヴェリックがビーチバレーでもデニムのジーンズを履き続けていた理由は、「試合後にすぐチャーリーとデートする」という流れが待っていたから! ケリー・マクギリス演じるチャーリーはトップガンの教官で、マーヴェリックと恋に落ちるキャラクター。
ロン・カーナー役のリック・ロソヴィッチはこのシーンについて、「その後バイクに乗るのにおかしくない格好じゃなくてはいけなかった」と米USA Todayに明かした。確かに、ビーチショーツでバイクに乗ってデートへと走り去っていくのはなんだかかっこ悪い。
劇中では、マーヴェリックはビーチバレーが終わるとそのまま白いTシャツを身につけて、汗をかきながらも、襟にボアがついたワッペンだらけの有名なコートを羽織り、颯爽とバイクに乗車して走り去っていく。
ジーンズに上半身裸でビーチバレーというあのアイコニックなルックは、実は“次のシーンとのつじつまを合わせるため”という至ってシンプルな理由で誕生したものだった。
ちなみに最新作の『トップガン マーヴェリック』の予告編にも、ビーチバレーのシーンを見つけることができる。今回は女性の隊員も増え、夕陽に向かって楽しそうに遊ぶ様子が。
過去作品へのオマージュがある新作に、ますます期待が高まるばかり! 『トップガン』待望の新作映画『トップガン マーヴェリック』は、2020年12月25日、クリスマスに日本公開。激動の一年を締めくくる2020年のクリスマスシーズンは、サンタクロースならぬ、トム・クルーズと『トップガン マーヴェリック』が日本中に興奮と熱狂をプレゼント。(フロントロウ編集部)