パンデミックをテーマにした作品を制作
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の収束がいまだ見えず、あまり考えたくはないけれど、今後数年間はウイルスとの共存を余儀なくされるだろうとの見方もある。今回、そんな“数年後のパンデミック”をテーマにしたスリラー映画が制作されることが明らかになった。
制作の指揮を執るのは、映画『アルマゲドン』や『トランスフォーマー』シリーズで知られる映画監督/プロデューサーのマイケル・ベイ。米Deadlineによれば、マイケルは映画会社パラマウントの元代表であるアダム・グッドマンによる制作会社インビジブル・ナラティブズ(Invisible Narratives)と共同で、『ソングバード(原題)』と題された作品を手がけるという。2016年公開の映画『ブラック・ファイル 野心の代償』で共同で脚本を手掛けたアダム・メイソンとサイモン・ボーイズがそれぞれ監督と脚本を担当するという。
米Deadlineによると、映画は「ロックダウンが長引くなかでウイルスが変異し続けていったために、パンデミックがいまだ収束していない2年後の未来」を舞台にしたものだそう。パンデミックが収まっていない未来という設定だけでも恐ろしいけれど、プロデューサーとしてホラー映画『13日の金曜日』や『エルム街の悪夢 』のリメイク作を制作してきたマイケルが手がけるだけに、スリラー作品としての完成度はかなり高そう。
外出が制限されている状況のため、出演者たちへの演技指導はリモートで行なわれるよう。具体的な撮影の進め方については現時点で明らかになっていないものの、新型コロナウイルスが収束していないなかで撮影を進めるとあって、リアリティのあるパンデミック映画になりそう。米Deadlineによれば、映画の制作の承認は既におりているようで、撮影は5週間後にスタートするという。
広まりを見せるコロナ禍についての作品
ところで、このコロナ禍で現在人々が置かれている状況にヒントを得て作品を制作しようとしているのはマイケルだけでなく、Netflixのドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の制作陣であるジェンジ・コーハンやタラ・ハーマン、ヒラリー・ワイズマン・グラハムらは先日、ソーシャル・ディスタンスを題材にしたNetflixのアンソロジー・シリーズを手がけることを発表した。
ちなみに、こちらの作品については、出演者が自らカメラを回して撮影するなど、リモート作業で制作が行なわれるそう。外出の制限や、人との社会的な距離を保たなければいけないなど、新型コロナウイルスは映像作品の撮影方法に大きな影響を与えているのはもちろんだけれど、作品のテーマそのものにも影響を与え始めているよう。(フロントロウ編集部)