大ヒット映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で共演したシャーリーズ・セロンとトム・ハーディ。セットでは険悪だった2人だけれど、5年経って考え方は変化してきたよう。(フロントロウ編集部)

爆発的ヒット作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

 映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は2015年に公開されたアクション作品。メル・ギブソンの出世作『マッドマックス』シリーズの第4作目で、前作『マッドマックス/サンダードーム』以来27年ぶりに制作された。監督は、シリーズの産みの親であるジョージ・ミラー。メルに代わって、『インセプション』や『裏切りのサーカス』で有名なトム・ハーディが主人公マックス役を務め、作品の重要人物であるフュリオサ大隊長をシャーリーズ・セロンが務めた。

画像1: ©︎VILLAGE ROADSHOW / BOLAND, JASIN

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 第88回アカデミー賞では10部門にノミネートされ、最多の6部門を受賞。また、全世界での興行収入は410億円を超えるメガヒットとなった。

 本作の舞台は、核戦争後の未来。生活環境が汚染され、生存者達は物資と資源を武力で奪い合い、文明社会が壊滅した中で生きる主人公マックスの人生が描かれている。砂漠の中で魔改造された車両を乗り回す暴走族や退廃的な世界観、それでも希望や怒りを失わずに突き進む登場人物たちや圧倒的な存在感を放つ悪役などは、多くのファンの心を掴んだ。

 公開から4年が経過した2019年の夏頃にはジョージ・ミラー監督が米Indie Wireに続編を企画中であることを報告。主役を務めたトムも、たびたび続編への意欲を見せている。

険悪ムードだった『マッドマックス』

 実は、本編で良い関係を築いているトムとシャーリーズは、撮影中は険悪ムードだったという。悪役、イモータン・ジョーの5人の妻の1人を演じたゾーイー・クラヴィッツは、「トムは撮影中、本当に怒りや苛立ちを感じている時があった」と米New York Timesに明かした。さらに、「シャーリーズもそうだったけど、ジョージにその怒りを最もぶつけていたのはトムだった。見ていてがっかりした。でもある意味、彼を責めることもできない。だって俳優陣には多くのことが求められていて、多くの答えが与えられていなかったから」と続けた。

画像2: ©︎VILLAGE ROADSHOW / BOLAND, JASIN

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 ところが、映画公開から5年が経過し、続編やスピンオフの噂が流れる中、2人の感情は徐々に変化してきているよう。

シャーリーズとトムが振り返って思うこと

 シャーリーズは、「振り返ってみると私は、“メル・ギブソンが作り上げた伝説的キャラクター”を演じるトムの気持ちを当時は理解できていなかった」と語った。「それって恐ろしいことだよね!そして私自身も恐ろしく思うことがあったゆえに、私たちはお互いに話し合うんじゃなくて、心に壁を築いてしまったの」「お互いに親切にすればよかった。私たちは不思議なことに、まるで自分達のキャラクターみたいに、すべては生存するため、という風に行動していた」と、当時の張り詰めた様子を明かした。

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 それを聞いたトムは「わかるよ」と返答。「僕と彼女にかかるプレッシャーは時々圧倒的で、シャーリーズが必要としたのは、僕がもっと良い、経験豊富なパートナーになることだったんだ。それって偽ることはできない。当時よりも年をとり、醜さも増した今の僕ならきっとうまくやれると思いたい」と、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で怒りを振りまいてしまった時のことを思い返した。

 そんな映画『マッドマックス』シリーズは、現在続編やスピンオフの企画が話題になっている。2人の共演はまた見ることができるのだろうか。(フロントロウ編集部)

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