Photo:ゲッティイメージズ,スプラッシュ/アフロ,Instagram
レディー・ガガが、しばらくの間、アリアナ・グランデと友だちになるのを“ためらっていた”ことを告白。その理由が、逆にやさしい。(フロントロウ編集部)

レディー・ガガ、アリアナ・グランデとの「友情を拒否した」過去

 シンガーのレディー・ガガは、5月22日にアリアナ・グランデの待望のコラボ曲「レイン・オン・ミー(Rain On Me)」をついにリリース。

 ガガの通算6枚目のアルバム『クロマティカ(Chromatica)』の収録曲である同曲は、リリース前から話題沸騰で、音源の解禁直後には「#RainOnMe」というハッシュタグがツイッターのワールドトレンドで1位を獲得し、「ariana」「Chromatica」「Gaga」という関連ワードもトレンドに急浮上した。

 ガガとアリアナがそれぞれの種族を引き連れてダンスバトルを繰り広げる近未来的なMVも話題の「レイン・オン・ミー」のリリースに合わせて、ガガはAppleミュージックのラジオ番組『Beats 1』に出演。そのなかで、アリアナとのコラボに至った経緯について意外な事実を明かした。

 現在は姉妹のような関係を築いているというアリアナと友情を育むのには、じつは長い時間がかかったことを告白したガガは、その理由を、彼女に悪影響を与えたくないあまり、距離を置いていたからだと、こう説明。

「私は、彼女と仲良くなるのが恥ずかしかった。だって、私が抱えているネガティブなものを傷を癒している最中の美しい彼女に投影したくなかったから」

 具体的には明言しなかったものの、アリアナは「人生を試すような、本当に辛い出来事を経験してきた。それでも前に進もうとする能力は素晴らしい」とコメントし、アリアナが2017年5月に英マンチェスターの彼女のコンサート会場で起きた爆破テロ事件のPTSD(心的外傷後ストレス障害)や元恋人でラッパーのマック・ミラーの突然の死にずっと悩まされていることに言及したガガ。そんな傷を抱えたアリアナに、たくさんの闇を背負っている自分が関わるのは、悪い影響を与えるのではないかと不安だったと示唆した。

画像1: レディー・ガガ、アリアナ・グランデとの「友情を拒否した」過去

 ご存知の人も多いと思うが、ガガは、摂食障害に悩んだ経験や、うつ病や10代の頃にレイプされた経験によるPTSDといったメンタルヘルスの問題を抱えていることを公言している。

画像2: レディー・ガガ、アリアナ・グランデとの「友情を拒否した」過去

アリアナの猛アプローチにより友情が花開く

 自分よりも8歳年下で、さまざまなストレスに晒されているアリアナへの心遣いから、あえて自分からは距離を縮めようとしなかったガガだが、アリアナからの猛烈なアプローチにより、ようやく、彼女との友情をスタートさせることを決意。

 「彼女がスタジオに入ってきたとき、私はまだ泣いていて…でも彼女は泣いていなかった。『あなたはきっと大丈夫だよ。これが私の電話番号だから』って」とアリアナとのやり取りを振り返ったガガは、「アリアナは、すごく粘り強かった。私と友だちになろうと、何度も何度もトライしてくれた」と、アリアナから執念深くアプローチを受けたことを明かし、「最終的には、彼女が私が拒否している意図に気づいて、『あなたは隠れてる』と指摘した。私は『そうだよ、隠れてる。その通り』って白状したの。それで、彼女との友情が花開くことになった」と、アリアナの熱いラブコールに心をほだされ、ついに友だちになる覚悟を決めたと話した。

画像: アリアナの猛アプローチにより友情が花開く

レコーディング秘話

 ガガは同インタビューで、「レイン・オン・ミー」のレコーディングの裏話も明かしている。

 「彼女には、『オッケー、じゃあ、この曲を歌っている間はあなたが気にしているすべてのことを忘れて、ただ、歌うことに集中してみて。ちなみに、あなたが歌っている間、私はあなたの前で踊ってるから』って伝えた」と、アリアナには、とにかく頭を空っぽにして、歌ってほしいとリクエストしたというガガ。

 アリアナはガガからの、簡単そうで難しいこの要望に「オーマイゴッド、オーマイゴッド、できない。どうやったらいいの。オーマイゴッド、オーケイ、オッケー」と完全にうろたえていたというが、そこは、さすがプロ。アリアナは、ガガが求める“解放感”をきちんと理解したようで、結果、歌姫である2人がそれぞれ持ち前の美声を伸びやかに響かせる名曲が完成した。

 ガガは、アリアナとのレコーディングについて、「私が踊って、彼女が歌って。彼女は今までに披露したことのない歌い方もやってみていた。2人のアーティストが『あなたのことがちゃんと見えてる』って理解し合う喜びを感じた」ともコメントしている。

 一方のアリアナは、「レイン・オン・ミー」のリリースを告知するインスタグラムへの投稿の中で、ガガを「姉のよう」な人と表現。

 「一度同じような経験をした女性に出会いました。私と同じくらい泣いて、私と同じくらいワインを飲んで、私と同じくらいパスタを食べて、彼女の体よりハートが大きい人。私にとって彼女はすぐに姉のように感じた」と語り、お互いに辛い経験を経て現在の場所に立っているからこそ、深く解り合えたと明かしている。(フロントロウ編集部)

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