ピクサー初となる、ゲイカップルが主役のアニメーション『Out(アウト)』が公開された。(フロントロウ編集部)

ゲイカップルが主役の『Out』

 映画『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』、『リメンバー・ミー』など多くの大ヒット作を世に送り出してきたアニメーションスタジオのピクサーが、初となるゲイカップルが主役の短編アニメーション『Out』を発表した。

 今作の主役は、彼氏マニュエルと一緒に住むために引っ越したグレッグ。彼が両親にゲイであることをカミングアウトしていないうちに、両親がサプライズで新居訪問に来てしまう。『Out』の公式ストーリーラインには、こう書かれている。「そんなグレッグを見た愛しい愛犬の助けや、ちょっとの魔法で、グレッグは自分に隠すことは何もないと分かる…」

ピクサー/ディズニー、多様性のある物語作りを

 『Out』は、ピクサーによるプロジェクトSparkShorts(スパークショート)で発表された7作品のうちの1つ。ピクサーのCEOであるジム・モリスは、このプロジェクトについてこう語っている。

「SparkShortsは新たな物語の話し手を見つけ、物語を紡ぐうえでの新しい技術を模索し、新たな制作の流れを試してみるためのプロジェクトです。これらの作品は、ピクサーがこれまでに制作したものとは違います。個々のアーティストのポテンシャルを開放し、通常よりも小さなスケールで、彼らの個性溢れる映画作りを支援します」

 ピクサーおよび親会社のディズニーは、近年そのメインキャラクターたちの描き方に多様性を出すよう力を入れてきた。ステレオタイプに押し込まれていない女性キャラクターが主役の『アナと雪の女王』や『キャプテン・マーベル』、メインキャラクターがすべて黒人の『ブラックパンサー』などがある。そんなディズニー作品や、ピクサー作品ではこれまで同性愛者であるキャラクターが登場したことはあったけれど、主役のキャラクターではいなかった。『Out』はピクサー/ディズニーの新たなステップとなる。(フロントロウ編集部)

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