マーベルコミックスのスパイダーマンに憧れた少年3人が、猛毒を持つブラックウィドウ(クロゴケグモ)でしたことが、大人たちをぞっとさせている。(フロントロウ編集部)

スパイダーマンになれるかもと思った子供たち

 マーベルコミックスのスーパーヒーローであるスパイダーマンといえば、これまでにトビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールド、そしてトム・ホランドが演じてきた。初めて登場した当時はヒーローとして比較的若く、スパイダーマンのピーター・ベンジャミン・パーカーはティーンエイジャーということも特徴のひとつだった。自分たちと年が近いヒーローに、子供たちが憧れてしまうのも無理はないかもしれない。しかし、身近に子供がいる大人にしてみると、恐怖の出来事がボリビアで起こった。

 ボリビアの小さな村チャヤンタに住む3人の兄弟は、8歳と10歳、そして12歳。彼らは羊の面倒を見ていた時に、ブラックウィドウの通称で知られるクロゴケグモを発見したそう。そこで、こんなことを思いついてしまう。

 クモに噛まれれば、スパイダーマンになれるかも?

画像: ⓒCOLUMBIA PICTURES/MARVEL ENTERTAINMENT / Album/Newscom

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クモに噛まれたあとに様々な症状

 スパイダーマンの主役ピーターがその能力を得たのは、高校生の時に訪れた研究所でクモに噛まれたことが由来。それを知っていた少年たちは、棒を使ってクモを挑発したという。猛毒を持つクロゴケグモは攻撃的な種ではないけれど、危機を感じた時には狂暴になることがある。

 この出来事を報告した厚生労働省の疫学部門、ピエトロ所長によると、少年たちはクモに噛まれたあとすぐに、筋肉の痛み、汗や熱、震えの症状に見舞われたという。地域の保健センターで薬を与えられた兄弟だったけれど、症状は悪くなるばかりで、その後近くの病院へ搬送。しかしそこでも回復せず、都市部の小児病院で血清を用いた治療をほどこされ、5日後に無事回復して退院したそう。

 ピエトロ所長は大人たちに、「子供達にはとっては、すべては現実のものなのです。映画は現実。夢も現実になりうる。そして、私達にとっては子供たちが希望なのです」と、子供たちへの指導に十分注意するよう呼びかけた。(フロントロウ編集部)

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