ラッパーのドージャ・キャットが、Twitterで人種差別疑惑が浮上することとなった自身の過去の「問題行動」を謝罪した。(フロントロウ編集部)

ドージャ・キャットに「ある疑惑」が浮上

 ニッキー・ミナージュが参加した楽曲「セイ・ソー」が先日、全米シングルチャートの首位を獲得したドージャ・キャット

 セレブと言えば、有名になってから過去の発言が掘り返されて問題視されることも少なくないけれど、今回、最も注目を集めるラッパーの1人となったドージャにも過去の行動から「とある疑惑」が浮上することとなった。

画像: ドージャ・キャットに「ある疑惑」が浮上

 先週、Twitterでは「#DojaCatIsOverParty(“ドージャ・キャットは終わった”の意味)」というハッシュタグがトレンド入り。その理由は、ドージャが2015年にリリースした「Dindu Nuffin(ディンドゥ・ナフィン)」という楽曲が問題視されたから。“Dindu Nuffin”は“黒人の犯罪者”を意味するスラングで、黒人をからかうような文脈で使われる差別的な単語として知られている。

 また、ドージャは同曲に加え、かつてビデオチャットで差別的なジョークを飛ばしている映像もオンラインにアップされている。ドージャが参加したビデオチャットは、インセル(※)と呼ばれる女性敵視や人種差別の意識が強い男性たちによって使用されていたとの疑惑もあり、彼女が差別主義者なのではないかとする一部のユーザーからの疑惑に拍車がかかることとなった。

※望んでいながらも異性のパートナーを持つことができない不本意な禁欲主義者を意味する

 問題となったチャットルームの動画はこちら。

ドージャが一連の疑惑を謝罪

 今回、ドージャはTwitterで一連の出来事が騒動になったことを受けて自身のSNSを更新。自身に向けられた疑惑を謝罪する声明を発表した。

「Twitterで起きていることに言及したいと思います。 

 私は子供の頃から、他の人たちと交流するために開かれているチャットルームを使っていました。その中には参加すべきではなかったチャットルームもあったと思いますが、個人としては、いかなる人種差別的な会話にも参加していません。気分を害してしまったすべての方々に謝ります。

 私は黒人女性です。私の家族の半分は南アフリカ出身の黒人で、私は自分のルーツを誇りに思っています。

 再び話題になることになった昔の曲については、私自身の経験以外の何事とも関係ありません。楽曲は、私を傷つけるためにあの単語(ディンドゥ・ナフィン)を使ってきた人たちに対して書いたものです。単語の意味をひっくり返して使おうとしていたのですが、あの単語を音楽に使ったことは誤った選択でした。

 私は自分の影響力やインパクトの大きさを理解しており、一連のことを深刻に受け止めています。皆さんのことを愛していますし、気分を害してしまったり、傷つけたりしてしまったことを謝ります。私はそのような人間ではありません。そしてこれから前進していく中で、皆さんにそんな自分を見てもらおうと心に決めています。ありがとうございます」

 ドージャは問題になったオンラインチャットでの会話について、「参加すべきではなかったチャットルームもあった」と、ルーム内で差別的な会話がなされた可能性があったことを認めた上で、彼女自身はいかなる差別的な発言もしていないと説明。また、南アフリカ系の黒人である自身のルーツにも言及して、「ディンドゥ・ナフィン」と題された楽曲については、自身に向けられた差別を逆手にとって作った楽曲だったと釈明した。

 ドージャはその後、インスタグラムのライブ配信で改めて一連の問題に言及。「本当にごめんなさい。皆さんを傷つけてしまったし、ガッカリさせて、気分を害してしまいました」と視聴者に謝罪した。

 ドージャの謝罪を受けて、多くの人々が誠実に謝罪した彼女の姿勢を称賛している一方で、一部の人々からはまだ批判の声も上がっている。ドージャは先日、フィーチャリングで参加したザ・ウィークエンドの「In Your Eyes(イン・ユア・アイズ)」のリミックスが公開されたり、アリアナが彼女とのコラボ曲の存在を明かしたりするなど、今後の活躍がますます期待されているところ。今後の進展を見守りたい。(フロントロウ編集部)

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