恋愛リアリティ番組『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラーの木村花選手が22歳でこの世を去ってしまったことについて、シンガーで俳優のデミ・ロヴァートは言葉が持つ力について語り、木村花選手を追悼した。(フロントロウ編集部)

デミ・ロヴァートが言葉の重さを語る

 22歳という若さでこの世を去った恋愛リアリティ番組『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラーの木村花選手。木村花選手がネットでの誹謗中傷を受けていたことは、海外でも大きく報じられ、多くの有名プロレスラーたちが木村選手を追悼し、ネットいじめを非難する声をあげていた

 それはセレブ界にも広がり、今回はシンガー兼俳優のデミ・ロヴァートがネットいじめにより22歳という若さで命を落としてしまった木村選手のことを知り、自身のインスタグラムで木村選手を追悼すると共に、こんなメッセージを残した。

「木村花さん安らかにお眠りください。言葉はとても大きな力を持っています。この若い女性は計り知れないほどのネットいじめの影響で、22歳で命を落としました。お願いだから言葉は慎重に使ってください。愛とポジティヴな力で誰かを元気づけるために言葉を使ってください。そして相手があなたが書いたことを見ていないと思っている時でさえ、あなたの言葉が他の人にどれだけ影響を与えることが出来るかを決して忘れないでください」

画像: デミ・ロヴァートが言葉の重さを語る

 デミにとって木村選手は見ず知らずの人だったけれど、自身もネットいじめを日々経験している被害者として、いてもたってもいられなくなったよう。デミも2011年にアメリカのテレビ番組『Good Morning America』に出演した際に、体形のことなどでネットいじめを受けていることを告白。

 その翌年には自身のツイッターで「インターネット上で嫌なことを言う人がいるなんて、本当に驚かされる。これだけネットいじめは(ダメと)啓もうされているのに、ワオって感じ。とても悲しい。ネット上でいじめても大丈夫と感じている人たちのために祈るわ。あなたは幼少期に酷いことが起こったか、本当に頭の病気なのね。心を持たずして生まれてくるなんて最悪よね」とネットいじめをしている人について怒りをぶちまけた。

 こうしてネットいじめに対して声をあげたのは、デミだけではなく同じくシンガーで俳優のマイリー・サイラスも。マイリーは過去に自身のツイッターにて「私は誰であろうと死ねって言っている人を許さない。ツイッター社は何らかの責任を負い、安全な環境にする必要があると思う!」と、SNS側もネットいじめの対策について考えないといけないということを語っていた。

 ネットいじめは世界中で問題視されており、それを裏付けるかのようにGoogleのトレンドデータでは、ネットいじめにあたる「cyberbullying」という言葉の検索率が2004年に比べると約3倍も増加。また、ネットいじめの被害者である25歳以下の子供や若者は、自傷行為や、自死という行動を取る可能性が2倍以上高くなるとイギリスにあるスウォンジー大学の研究により分かっている。

 木村選手がネットいじめを受け、命を落としたため、再びフォーカスを浴びることになったネットいじめ。ネット上では、まだまだネットいじめに苦しむ人たちが多いのが現実。ネットいじめを撲滅するには、1人1人のモラルだけではなくSNSの運営側からの協力も重要であることが、ネットでのハラスメントを受けやすいセレブ界でも強く言われている。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.