熱で劣化すると、どうなるの?
メイクアップアーティストのプリシラ・ディスタシオによると、基本的に化粧品やコスメは開封してから一定期間は問題なく使用できる。
しかし、直射日光や高温多湿な場所など「熱」が加わる環境で保管してしまうと、化粧品に深刻なダメージを与える可能性があるという。
プリシラは「自分のお気に入りの口紅を車のシートの下に落としたことがあって、それを6カ月後に見つけたとき、中央から白いものが出てたことがあった」と、熱によって劣化が早まると、化粧品の質感、色、品質が変化するだけでなく、バクテリアの温床にもなりかねないと米メディアMakeup.comで説明。
とくに気温が上がりやすい夏の季節に注意したいのが「ファンデーション」。
プリシラは「リキッドファンデーションやクリームファンデーションは、熱にさらされると溶けてしまい、成分が分離して使えなくなることがある」と忠告。これは汗に強いウォータープルーフ処方のファンデーションでも、ノンシリコン処方の水ファンデーションでも大差なく、熱が加わると劣化する恐れがあるそう。
劣化した化粧品が肌に与える影響
プリシラいわく、ファンデーションや他のコスメの色が変化したり、匂いが変わったり、気泡が発生している場合は、使用を控えるのが肌にとって一番安全。
プリシラは「そのまま使い続けると、炎症や湿疹など肌に大きな負担をかける危険がある」と、不要な肌トラブル引き起こさないためにも捨てたほうがいいとアドバイスした。
化粧品を劣化させないためには?
化粧品やコスメを長持ちさせるポイントは、直射日光の当たらない冷暗所で保管すること。とくにマスカラや口紅はコスメ専用のミニ冷蔵庫などで保管するのもオススメとプリシラは言う。
ただし、1点だけ気をつけたいのが、ファンデーションは冷蔵庫で保管してはいけないこと。一見すると、冷蔵庫で保管したほうが劣化しないように見えるけれど、ファンデーションは温度変化に弱く、冷蔵庫から出し入れすると分離する可能性があるため、必ず環境変化の少ない冷暗所で保管することを心がけて。
ファンデーションの劣化を防ぐプロの保管方法。とくに車の中や窓際など気温が上がりやすい場所にコスメを置きがちという人は、これを機に見直してみて。(フロントロウ編集部)