ハッカーグループであるアノニマスが復活して、シカゴ警察のラジオを乗っ取り。その時、アノニマスによりシカゴ警察のラジオを通してかかった楽曲とは?(フロントロウ編集部)

ハッカー軍団が流した楽曲とは?

 アメリカ・ミネソタ州で偽造紙幣を使用した疑いで、駆けつけた白人警官によって路上で約9分間も首元を膝で圧迫され続けたことにより殺害された、アフリカ系アメリカ人男性ジョージ・フロイド。その事件が引き金となり、現在抗議デモなどが行なわれているけれど、ジョージ・フロイドが亡くなる前にも多くの黒人が白人警察に殺されてきた。

画像: ハッカー軍団が流した楽曲とは?

 黒人が白人警察に殺されるというのは、昔から繰り返されていることで、それに怒りを感じてか、ここ最近静かだったハッカー集団のアノニマスがシカゴ警察のラジオの周波数を乗っ取り、ある楽曲を流したと報じられている。

 アノニマスがシカゴ警察の周波数をジャックして流した楽曲は、映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』の題材にもなった伝説のヒップホップグループN.W.A.の楽曲「ファック・ザ・ポリス」。

 この曲はFBIが非難するほど社会現象を巻き起こした楽曲で、「若いニガー(※)はひどい目にあっている/なぜなら俺が他の色ではなくブラウンだから/警察はマイノリティを殺す権力を持っていると考えている」や、「俺の車の中を探している/ブツを見つけるために/すべてのニガーは麻薬を売っていると思っている」という全面的に警察を非難する歌詞が並んでおり、これまでの黒人と警察の歴史がわかる。

※ニガーは黒人が使う分には問題ないが、白人やその他の人種が使用した場合には差別用語でありタブー。

 また別の日には、同じくシカゴ警察のラジオを誰かが乗っ取り、テイ・ゾンデイの「チョコレート・レイン」が流されたという。

 ちなみにアノニマスは、ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)というハッシュタグをつけて「私たちはアメリカの少数独裁政治や何世代にもわたって続いている腐敗した人種差別制度と闘うプロテスターや革命家と共に連帯感を持って立ち上がります」とツイッターで意思を表明しており、すでにミネアポリス市警のオフィシャルサイトにサイバー攻撃したと見られている。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.