Photo:ⓒU.S. Department of Justice、ゲッティイメージズ
Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)の抗議デモの最中に、ジョーカーのマスクをしてパトカーに火をつけた男が逮捕された。(フロントロウ編集部)

暴徒化する市民もいるアメリカ

 2020年5月に非武装の黒人ジョージ・フロイドが白人警官によって殺害され、過去にも黒人が白人警官によって殺害される事件が多発していることから、アメリカ全土で大規模な抗議デモが発生している。黒人の命にも価値があるという意味のスローガン「Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)」は、アメリカだけでなく、黒人コミュニティが存在する世界各国で叫ばれている。

 黒人差別に対する抗議は、大多数が平和的なデモ行進や、プロテストによって行なわれているけれど、一部では建物の破壊行為や、強奪などにも発展している。

ジョーカーのマスクでパトカーに放火

 そんななか、ある1人の男が逮捕された。アメリカのシカゴに住む31歳の男は、ジョーカーのマスクをつけて抗議デモが開催されていた場所に現れ、現場に止められていたパトカーに放火。その様子を映した動画から、男の首には「PRETTY」というタトゥーが入れられていることが確認され、そのタトゥーから身元が判明。警察に逮捕された。

画像: ⓒU.S. Department of Justice

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 2019年に公開され、世界中で大ヒットした映画『ジョーカー』といえば、パトカーの上で踊るシーンは大きな反響を呼んだ。男が映画を見たことがあるかどうかは明らかになっていないけれど、抗議デモにジョーカーの恰好やマスクをして参加している人は各地で確認されている。しかし逮捕された男のように暴徒化した人物は、他では確認されていない。

画像: 抗議デモにジョーカーの姿で参加した市民。(2020年5月31日にマサチューセッツ州のボストンで撮影)

抗議デモにジョーカーの姿で参加した市民。(2020年5月31日にマサチューセッツ州のボストンで撮影)

 フロイド氏が殺害されたミネソタ州ミネアポリスでは、全身ジョーカーの恰好をした参加者が、本物のジョーカーばりに軽快なダンスをしながら、フロイド氏への正義を求める看板を持ちながらプロテストを行なっていた。

(フロントロウ編集部)

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