1990年に公開されたSF映画『トータル・リコール』で主演を務めたアーノルド・シュワルツェネッガーは同作の撮影時、普通であれば痛みに耐えきれないようなひどい怪我を負っていた。(フロントロウ編集部)

リメイクもされた名作SF映画『トータル・リコール』

 映画『トータル・リコール』は、1990年に公開されたSF映画で、2020年には公開から30周年を迎える。原作は、SF小説界の名作家フィリップ・K・ディックによって1966年に執筆された短編小説『追憶売ります』。

画像: リメイクもされた名作SF映画『トータル・リコール』

 フィリップの小説はこの他にもリドリー・スコット監督、ハリソン・フォード主演の映画『ブレードランナー』や、スティーヴン・スピルバーグ監督・トム・クルーズ主演の映画『マイノリティ・リポート』など、映画界の巨匠やハリウッドの人気俳優によって映画化されている。

 映画『トータル・リコール』は、映画『エル ELLE』や『氷の微笑』、『ロボコップ』、『スターシップ・トゥルーパーズ』などを制作したポール・バーホーベン監督作品。主演は、当時映画『ターミネーター』や『プレデター』に出演し人気絶頂だったアーノルド・シュワルツェネッガー。共演には、シャロン・ストーンが起用された。

画像1: ©︎CAROLCO

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 本作の舞台は近未来の地球。火星には植民地が築かれ、多くの人類が移住しているなか、地球に暮らす主人公のダグラスは、行ったこともない火星の悪夢に毎晩のように悩まされる。ある日ダグラスは脳に架空の旅行プランを埋め込むと実際に行ったような効果が得られる、「記憶旅行」を販売しているというリコール社を知ったことで、大きく不可解な事件に巻き込まれていく。

 『トータル・リコール』は、畳み掛けるようにスリリングな描写と近未来の世界の独特な雰囲気が見どころで、アカデミー賞では視覚効果賞を受賞したほど。そんな本作で主演を務めたアーノルドは、撮影中に身の毛もよだつ大怪我を負っていた。 

アーノルド・シュワルツェネッガー撮影中に大怪我

 撮影していたのは、物語に登場する犯人グループとチェイスをしながら、地下鉄の電車の窓を割って中に飛び込むという危険なシーン。アーノルドは、「私が銃で窓を叩く前に窓を壊すはずが、それがうまくいかなかったんだ。だから手首を深く切ってしまった」とコメント。緊急で手首を縫うほどの、聞いているだけで血の気が引いてしまうような大怪我の詳細を米Yahoo Entertainmentに明かした。

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 そればかりではなく、アーノルドはその傷を縫合手術して包帯で巻いたあと、恐るべきことに、包帯が見えないように服の袖を伸ばしてテープで固定し、再び撮影に挑んだそう。普通であれば手首を深く切るという怪我は、命にもかかわる大事故で、縫うほどの怪我といえばかなりの痛みを伴うはず。それなのに撮影を続けたアーノルドには、さすがとしか言いようがない。

 もし、アーノルドの『トータル・リコール』を見る時には、ぜひアーノルドの袖あたりに注目してみて。(フロントロウ編集部)

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