ポテトはポテトでも…
アメリカのケンタッキーフライドチキン(以下KFC)が発表したある人気商品の「変更」に、一部の消費者から「お願いだからやめて」「元に戻して」と求める声が殺到している。その商品とはKFCの主力商品であるフライドチキンに次いで高い人気を誇るフライドポテト。今、このフライドポテトをめぐって、アメリカのKFCファンのあいだでちょっとした論争が巻き起こっている。
これまでアメリカのKFCで売られている“フライドポテト”は、ポテトウェッジといって、皮付きのまま、くし形に切って揚げたものだった。
しかし、ここ数週間、複数の店舗でポテトウェッジではないフライドポテトが新商品として売られていたことから、米Business InsiderがKFCに真相を直撃したところ、KFC側が今度からポテトウェッジに代わって、新たにシークレット・レシピ・フライズ(Secret Recipe Fries)と名付けられたスティックタイプのフライドポテトを発売することを認めたため、ポテトウェッジの販売終了が明らかに。
人気商品のフライドポテトを、見た目も味もまったく違うものに変えてしまうなんてかなり強気だが、じつは、KFCは2019年にアメリカ国内にあるいくつかの店舗で、このシークレット・レシピ・フライズを実験的に販売していた。KFCの担当者によると、その時の消費者の反応が否定的なものよりも肯定的なものが圧倒的に多かったため、今回の変更に踏み切ったとのこと。
とはいえ、ポテトウェッジのファンにとって、今回の変更はまさに寝耳に水。突然の別れに、ネット上にはポテトウェッジの販売継続を求める声があふれている。(フロントロウ編集部)