毎年6月14日に催される『世界献血者デー』って一体どんな日? 献血が不足している新型コロナ禍の今だからこそ、「いのちを救う贈り物」をしてみませんか。(フロントロウ編集部)

『世界献血者デー』とは?

 6月14日は『世界献血者デー』。この記念日は血液という「いのちを救う贈り物」をくれる献血者に感謝を表すとともに、血液製剤を必要とする患者たちのために献血が必要不可欠であることをより多くの人に知ってもらう日でもある。

画像: 『世界献血者デー』とは?

 世界保健デーや世界結核デー、世界免疫週間、世界マラリアデー、世界禁煙デー、世界肝炎デー、世界エイズデーとならび、世界保健機関(WHO)により執行される公的なグローバル・ヘルス運動8つの内の1つで、世界各国で様々な啓発イベントが行われる。

 「6月14日」という日付は、ABO式血液型を発見してノーベル賞を受賞した、オーストリア・ハンガリーの病理学者カール・ラントシュタイナー氏の誕生日にちなんでいる。


コロナ禍で行なわれる2020年のテーマは? 今こそ献血を

 新型コロナウイルスというパンデミック禍で実施される2020年のテーマは「By donating blood, you can save lives!(献血することで、命を救える!)」。献血は人々の命を救う大切な活動であるという点に注目している。

画像: ©WHO

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 血液は人工的に作ることができないので、善意の献血に頼るしかない。東京では、新型コロナウイルス感染者数の増加が緩やかになってきたことを受け、6月11日に都独自の警戒情報「東京アラート」が解除されるなど、今でこそ、日本でも少しずつ外出自粛が緩和されてきたけれど、それ以前のロックダウン期間中には、献血に足を運ぶ人の数が通常よりも激減。

 日本赤十字社によると、治療で輸血を受ける人は毎日全国で3千人。そのためには1日に1万3千人に献血に協力してもらう必要があるのに対し、「このままでは献血が足りなくなる」という医療機関からの懸念の声を受けて、急遽、献血会を開催した地域もある。

 病院や医療センターからのSNSなどを通じた呼びかけに応じ、多くの住民が献血に協力したというケースもあるが、現在でも、とくに平日の献血者数が必要数を下回ってしまう状況が続いている都道府県も多い。

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 献血会場では、感染拡大防止はもちろん、協力者が安心して採決を行なえるようにという配慮から、どこも新型コロナウイルス対策を徹底している。 

 渋谷にある献血ルームでは、採決担当者やボランティア職員はもちろん、献血希望者のマスク着用や手指の消毒、体温測定、味覚や嗅覚に違和感がないかも確認し、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を徹底。採血し終わるたびに、ベッド全体も丁寧に消毒している。

 また、千葉県の献血ルームでは、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクを避けることや、日々必要な血液を安定的に医療機関に届けるため、献血者が一時期に集中しないよう、オンラインでの事前予約を推奨している。

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 献血に協力できるのは、16~69歳まで(※)の健康な人。献血は、毎日稼働している献血バスと献血ルームなどの常設の施設で受け付けている。

※65歳以上の献血については、健康を考慮し60~64歳の間に献血経験がある人に限る。

 献血にかかる時間はおよそ40分間。その40分で病気やケガで血液を必要としている人の力になれる、命を救う手助けができるのなら、その時間は決してムダではない。

 献血バスのスケジュールや献血ルームの場所は日本赤十字社の専用ページで確認できる。

 献血にまつわるあれこれが3分で知れる、コチラの動画もチェックしてみて。

(フロントロウ編集部)

 

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