つい先日、またしても黒人男性が警察官に射殺される事件が発生したことをうけて、シンガーのビリー・アイリッシュが「放送禁止用語」を使って怒りをぶちまけた。(フロントロウ編集部)

ビリー・アイリッシュが世間の“沈黙”に怒り

 米現地時間6月12日、ジョージア州アトランタにあるファストフードチェーン「ウェンディーズ(Wendy's)」のドライブスルーエリアで車を停めて寝ていた黒人男性のレイシャード・ブルックスが、“ドライブスルーの通路が塞がれている”という通報を受けて駆けつけた警察官ともみあいになった末、射殺される事件が発生。

 今年5月、黒人男性のジョージ・フロイドが白人警察官によって殺害された事件がきっかけで、黒人に対する人種差別の撲滅を訴える抗議デモ「Black Lives Matter/ブラック・ライヴズ・マター(黒人の命にも価値がある)」が全米各地で活発的に行われている最中に、またしても1人の黒人男性の命が警察官によって奪われたことに市民らはさらに警察への不信感を募らせている。

  そんななか、“ティーンのカリスマ”として知られ、弱冠18歳にして、今年のグラミー賞で女性アーティストとして史上初めて主要4部門を制覇したビリー・アイリッシュが、自身のインスタグラムを更新し、「ファック。このビデオを見ていると超ムカついてくる。マジでクソ。レイシャード・ブルックスに正義を。あぁ、マジでクソだな!なのに、なんでみんなこのことについて話をしないの?」と、Fワードと呼ばれる放送禁止用語を連呼して怒りを露わにすると同時に、この事件についてスルーする人があまりにも多いことに苦言を呈した。

 フロイド氏の事件が発生した直後に自身のインスタグラムに長文メッセージを投稿して、人種差別撤廃を訴えていたビリーは、Black Lives Matter/ブラック・ライヴズ・マターの抗議デモにも参加するなど、セレブという立場を利用して積極的に声をあげている。

画像: ビリー・アイリッシュが世間の“沈黙”に怒り

 ちなみに、ブルックス氏の死に関与した警察官は2人とも白人で、ブルックス氏を射殺した警察官は免職処分、もう1人の警察官は休職処分になったことがアトランタ市警によって発表された。

 また、ビリーの指摘通り、フロイド氏の時に比べると声を上げている人たちは少ないものの、これまでにビリーの兄で音楽プロデューサーのフィニアス・オコネルやシンガーのジャスティン・ティンバーレイク、ラッパーのT.I.、モデルのヘイリー・ビーバーらが、ブルックス氏の死にコメントをしている。(フロントロウ編集部)

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