2020年7月10日より全米で公開されるホラー映画『レリック(Relic)』の予告編が公開された。同作品は、米辛口批評サイトRotten Tomatoesで批評家スコア100%を取得し、注目が高まっている。(フロントロウ編集部)

家族にまつわるホラー映画『レリック』

 映画『レリック(Relic)』は、2020年1月25日にサンダンス映画祭で公開されたホラー映画。2020年7月10日より米オンデマンドサービスのIFCミッドナイトよりオンデマンドで配信される。

 批評家による米辛口批評サイトRotten Tomatoesでのスコアは100%。さらに、「観客の悲鳴と涙を誘う、骨まで凍るような映画」「謎めいて、悲しくて、とても気味が悪い」と、期待の高まる感想も投稿されている。

 日系オーストラリア人監督のナタリー・エリカ・ジェームズ初監督作品で、俳優のジェイク・ギレンホールがプロデュースに携わった映画『レリック(Relic)』の予告編が公開された。 

 物語は、ケイとその娘のサムが、行方不明になってしまったおばあさんのエドナを探すため、森の中にある家へ向かうところから始まる。おじいさんはすでに亡くなっており、エドナおばあさんは一人暮らしをしていた。娘たちが家に到着すると、家の中で起きている何かの異変に気づき始める。それは、エドナを支配する不吉な存在だった…。

 娘のケイを演じるのは、ドラマ『ニュースルーム』や映画『ヒューゴの不思議な発明』に出演したエミリー・モーティマー、孫のサムを演じるのは映画『ネオン・デーモン』やドラマ『高い城の男』に出演したベラ・ヒースコート、エドナを演じるのは、映画『マトリックス』シリーズのロビン・ネヴィン。

女性主導の映画としても注目度高

 ハリウッドでは女性主導の映画作品が作られる機会がまだまだ少なく、アカデミー賞における女性監督作品のノミネートは全体のわずか30%程度。

画像: ©️IFC Midnight

©️IFC Midnight

 サンディエゴ州立大学のテレビと映画の女性研究センターが毎年実施している調査によると、興行収入が年間のトップ250に入る映画の中で女性監督による作品はわずか8%しかなく、この20年でほぼ横ばい。マーティン・スコセッシやM・ナイト・シャラマンなど有名監督を多数輩出したニューヨーク大学芸術学部の映画/テレビ制作の生徒の約半数が女性であることを考えると、女性監督の大作への起用が一向に進んでいないことがわかる。

 さらに、2020年のアカデミー賞でも監督賞での女性監督のノミネートがゼロだったことも問題になっている。そんななか、映画『レリック(Relic)』は、主役三人ばかりではなく、監督や製作陣も女性主導で作られ、米辛口批評サイトでスコアを100%獲得しているため、一般向けに配信される7月10日以降の評価が期待されている。(フロントロウ編集部)

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