Photo:ゲッティイメージズ,スプラッシュ/アフロ
アンジェリーナ・ジョリーが6人の子供たちとの新型コロナウイルス禍の生活に言及。そのなかで、11歳の三女ヴィヴィアンに「障がいをもつ子ウサギ」を贈ったことも明かした。(フロントロウ編集部)

アンジェリーナ・ジョリー、コロナ禍での子供たちとの生活を語る

 2016年に離婚を申請した元夫で俳優のブラッド・ピットとの間に6人の子供がいる俳優のアンジェリーナ・ジョリーが、新型コロナウイルス禍でのこれまでの生活について米Harper’s Bazzarのインタビューで振り返った。

 韓国留学から一時的に家族のもとに戻って来ている長男のマドックス(18)をはじめ、次男のパックス(16)、長女ザハラ(15)、次女シャイロ(14)、三男ノックス(11)、三女ヴィヴィアン(11)と、全員ティーンエイジャーになった子供たちと暮らしているアンジェリーナは、パンデミックにくわえて、黒人に対する人種差別への抗議を訴えるムーブメント「Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター/黒人の命も価値がある)」が激化するなかでの現在の生活について、「ほかの家庭の親たちと同様、すでに悩みを抱えている子供たちが、さらに不安を感じないよう、私も平静を保つことに集中しています。自分のエネルギーをすべて子供たちに注いでいます」と、子供たちを安心させるため、自分を奮い立たせていることを告白。

 続けて、じつは新型コロナウイルス禍の外出自粛生活に、ヴィヴィアンが大切にしていたペットのウサギが亡くなるという悲劇が起きたことも明かした。

画像: 左から:三男ノックス、アンジェリーナ、三女ヴィヴィアン、次男パックス、次女シャイロ、長女ザハラ、長男マドックス。

左から:三男ノックス、アンジェリーナ、三女ヴィヴィアン、次男パックス、次女シャイロ、長女ザハラ、長男マドックス。

 「ロックダウンの最中、ヴィヴィアンのウサギが手術中に亡くなってしまったんです。それで、私たちは、新たに、障がいを持つ2匹の子ウサギを飼い始めました。この2匹は一緒に居ないとダメなんです」と、亡くなってしまったウサギに代わり、ヴィヴィアンに障がいを抱える子ウサギたちを贈ったことを明かしたアンジェリーナは、守るべきデリケートな存在であるこの子ウサギたちの世話を通じて、ヴィヴィアンやほかの子供たちが、心のバランスを保てていると示唆。

 「ウサギたちは子供たちにとても懐いていて、今は世話をすることに集中しています。(ウサギだけでなく)、犬やヘビやトカゲの世話もしています」と、自宅で飼っているさまざまな動物たちとのふれあいが、子供たちが不安から気を逸らす大きな手助けとなっていると話した。

画像: ヴィヴィアンと一緒に愛犬を連れてペットショップに買い物に出かけたアンジェリーナ。(2019年8月撮影)

ヴィヴィアンと一緒に愛犬を連れてペットショップに買い物に出かけたアンジェリーナ。(2019年8月撮影)


“じぶん時間”には何をしている?

 一日の大半を子供たちに注いでいるというアンジェリーナだけれど、1人きりで自由に過ごす時間は、興味のあるトピックに関して知識を深めるために活用しているよう。

 「タイム誌やニューヨーク・タイムズ、BBCワールド・サービス、それからBlack Lives Matterの活動家たちの動向をチェックしています」と、日頃からチェックしている信頼できる情報ソースに言及したアンジェリーナは、「一番最近だと、ジェイムズ・ボールドウィン(※1)とアメリカの公民権運動に関するドキュメンタリーの『私はあなたのニグロではない』を見ました。あとは、寝る前には、ドン・マッカラン(※2)の自伝『Unreasonable Behaviour』を読んで、ジャーナリズムというものが、この半世紀でどれだけ変化を遂げたかについて考えています」と、感銘を受けたドキュメンタリー作品や書籍も紹介した。

※1 20世紀半ばのアメリカ合衆国における人種問題と性の問題を扱った作品を多く発表した小説家。黒人であり同性愛者であることに関した、アイデンティティへの疑問と探索、社会的コンプレックスや心理的圧力をテーマとした作品が多い。

※2 イギリス出身の報道写真家。とくに戦争の写真撮影と都市紛争の写真で知られる。

画像: 2019年6月コロンビアにある難民地域を訪問し、子供たちと交流するアンジェリーナ。

2019年6月コロンビアにある難民地域を訪問し、子供たちと交流するアンジェリーナ。

 アンジェリーナは同じHarper’s Bazzarとのインタビューのなかで、これまで自身が情熱を注いできた難民支援に触れつつ、現在は、自分が暮らすアメリカでの人種差別問題にもより注意深く目を向けているとコメント。エチオピアから養子として迎えた自身の娘ザハラが黒人であることにも言及し、「アメリカでは、人種差別や他の差別が存在しています。(アメリカ社会の)私を守るシステムは、私の娘を守らないかもしれません。もしくはその肌の色によっては、他の男性や女性、子供たちも。それは耐えがたいものです」と、母親としての不安や苦悩も口にしている。(フロントロウ編集部)

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