Photo:ゲッティイメージズ,スプラッシュ/アフロ,Instagram,Twitter
レディー・ガガが外出先で突然話しかけてきた一般人女性に自分が着ていたジャケットをプレゼントする様子が目撃。ガガが女性に贈り物をした理由が、予想よりずっと深くてグッとくる。(フロントロウ編集部)

レディー・ガガ、突然話しかけてきた人に愛用品をあげる

 キャリア通算6枚目のアルバム『クロマティカ(Chromatica)』が全米アルバムチャート初登場1位を獲得したシンガーのレディー・ガガが、カリフォルニア州マリブにある自宅近くのレストランの駐車場で、何やら一般人の女性と話し込む姿が目撃された。

 黒いブラトップにハイウェストのレギンスを合わせ、マスクを着用したガガは、背中や腕にスタッズや刺繍が施された、見るからに価値が高そうな黒いレザージャケットを羽織っていたのだが、女性との会話中になぜか、おもむろにジャケットを脱ぎ出し、彼女に差し出す様子がパパラッチのカメラに激写。女性はガガから貰ったジャケットを着て、嬉しそうにその場を立ち去った。


着ていたジャケットを贈った「真相」

 ファン想いで気前が良いことでも知られるガガだけに、自分の愛用品をパッと誰かにあげてしまうという彼女の行動には、そこまで驚きは感じない。しかし、ガガからジャケットを贈られたという女性が、後日、なぜ、ガガがジャケットをくれたのかという理由を告白。そのエピソードが、なんとも心温まるものだった。

画像1: 着ていたジャケットを贈った「真相」

 シャノン・マッキーという名の27歳のこの女性は、米Todayの取材に応じ、ガガと交わした会話の内容を振り返った。

 買い物をしていたマーケットに隣接したレストランの駐車場で偶然ガガを見かけ、ガガが着ていたジャケットに目を奪われたシャノンは、「あなたが着てるジャケット、めちゃくちゃイケてるね!」と何気なく声を掛けたのだそう。すると、ガガは聞き覚えのある声で「ありがとう」と返事をしたという。

 あまりセレブに近寄って行って話しかけるタイプでは無いというシャノンは、そのまま、一度は、その場を去ったものの、「ガガにだけはどうしても言っておきたいことがある」と思い立ち、引き返して、ガガに話しかけてみることに。

 そこで、シャノンが、LGBTQ+の一員である親友や弟が、ガガに勇気をもらったおかげでカミングアウトをすることができたことを明かすと、ガガは感激して、先ほどシャノンが褒めたジャケットを譲ってくれたのだという。

 「彼女には伝えたい話しがあった。彼女には私の口から聞いて欲しいと思った。だから『あなた、レディー・ガガだよね?私の高校時代からの親友があなたの大ファンなんだ。彼が私にカミングアウトしてくれたのは、じつは、あなたのおかげなんだよ。彼が最初に彫った5つのタトゥーは、すべてあなたに捧げたもの。それから、私の弟も、最近、私にカミングアウトしてくれたんだ。だから、あなたには、LGBTQ+コミュニティにとって、素晴らしいアライ(同盟者・サポーター)でいてくれてありがとうと伝えたくて』って話したんだ」。

 シャノンの話に胸を打たれた様子のガガは、親友や弟に「愛してる」と伝えて欲しいと告げるとともに、恋人のマイケル・ポランスキーを同伴していた手前もあってか、記念写真は一緒に撮れないけれど、その代わりにと、シャノンにジャケットを差し出したのだそう。

 「私が親友について話すのを聞きながら、ガガはジャケットを脱ぎ始めてた。『あなた、私のジャケットがすごく気に入ったって言ってたよね? どうぞ、あなたにあげる。今すぐ着てみてよ。絶対カッコいいと思う』って」。

画像2: 着ていたジャケットを贈った「真相」

 これまでのキャリアにおいて、ずっとLGBTQ+へのサポートを表明し、さまざまな貢献を行なってきたガガ。自分の地道な活動が、知らないところでそっと誰かの背中を押しているということを証明するかのようなシャノンの話には、思わず、“何かしたい=着ていたジャケットをあげたい”と思ってしまうほど感動したよう。

 ちなみに、ガガがシャノンに贈ったレザージャケットはサン・ローラン(Saint Laurent)の店舗限定の商品で、価格は約5000ドル(約53万円)。ガガが2016年頃から愛用しているアイテムだった。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.