Photo:ゲッティイメージズ、スプラッシュ/アフロ、Instagram
人気ファッションブランドのルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のショーウンドウに、レインボーの絵が出現。子供たちに店舗の顔となるショーウィンドウのデザインを任せた。(フロントロウ編集部)

ファッション界の未来は子供の手に

 季節やテーマ毎に変わるハイブランドのショーウィンドウを街で見かけて、心が踊る人も多いのでは。ショーウィンドウは、まさにその店の顔。そのため、デザインは何ヵ月も前から考えられており、ブランドが一番力を入れている。

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 そんな店舗の大事なショーウィンドウを、子供たちに託したブランドが。それは、ハイブランドのルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)。ルイ・ヴィトンは、百貨店などに入っている店舗のショーウィンドウではなく、パリ、フランクフルト、マドリッド、そしてニューヨークなど、ブランドを代表するような旗艦店ともいうべき店舗のショーウィンドウを子供たちに任せたのだ。

 各店舗のショーウィンドウの共通のデザインは虹。ザ・レインボー・プロジェクト(TheRainbow Project)の名の元に、それぞれが思い思いの虹を自由に描いた遊び心あふれる作品は、店舗のショーウィンドウ以外にも、アニメーションとして店内で流されることに。

 スペイン・マドリードの店舗では、虹のなかにルイ・ヴィトンの代表的なデザインであるモノグラムが描かれたものが採用され、ニューヨークの5番街の店舗では、ショーウィンドウだけでなく店舗の外観にデカデカと使われ、虹は虹でも、地域によって全く違う顔をみせた。

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 実際に虹の絵が採用された子供が原画を持って親と記念撮影している写真がSNSにアップされており、その親子の顔を見ると、このプロジェクトがいかに子供たちに良い経験になったのかがひしひしと伝わる。

 ファッション界がこうして子供たちに貴重な機会を与えるのは今回がはじめてではなく、イタリア版Vogueでは、雑誌の顔とも言える表紙に新型コロナウイルスのため学校へ行けなくなった2歳~10歳までの子供たち8人が描いた絵を6月号の表紙として採用。それぞれがシャネル(Chanel)のメティエダールコレクションからお気にいりのルックを描いて計8パターンの表紙が誕生した

 この他にも、海外ではこれまで順番に巡ってきたバトンを次の世代に渡せるように、多くのブランドやファッション誌が、子供たちに少しでもファッションに興味を持ってもらえるようなプロジェクトを次々と行なっている。(フロントロウ編集部)

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