輝かしい受賞歴の『ハミルトン』
ブロードウェイ・ミュージカルの『ハミルトン』は2016年のトニー賞で作品賞を含む11部門を受賞したばかりではなく、グラミー賞のミュージカル・シアター・アルバム賞、ピューリッツァー賞 戯曲部門など数々の名だたる賞を受賞してきた名作。
本作は、アメリカ建国の父アレクサンダー・ハミルトンの伝記をもとに作られたミュージカルで、その歌のほとんどがラップで構成されている。ハミルトン、トーマス・ジェファーソン、ジョージ・ワシントンなどアメリカの有名な白人の歴史的人物が、黒人やヒスパニックの俳優によって演じられていることで、歴史を扱った作品に新しい風を吹き込んだ。
ブロードウェイのオリジナルキャストでの公演中には、バラク・オバマ大統領(当時)や、ビヨンセ、エマ・ワトソンなどセレブが大挙して観劇に訪れ、最もチケットが入手困難な作品のひとつと言われたことも。
そんな本作が、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」に て 2020年7 月3 日より世界同時配信、日本国内では16:00より配信開始となる。
『ハミルトン』は、舞台を“そのまま”撮影し、映像化。そのため、おうちにいながらブロードウェイのステージを楽しむことができる。「演劇」と「映画」、そして「動画配信」、それぞれが持つ最高の要素を融合させた、全く新しい方法で『ハミルトン』を体験して。また、本作は世界同時配信のため、配信開始のタイミングでは英語音声のみとなっている。日本語字幕版の配信については、決定次第、公式サイト等にてアナウンスされる。
『ハイミルトン』公開にあたり会長と製作者が公式でコメント
ウォルト・ディズニー・カンパニー会長のロバート・A・アイガーは、「このような力強いクリエイティブな方法で、人々に文化的インパクトを与え、心をつかむストーリーで魅了し、上演される芸術作品は過去10年間において、『ハミルトン』のほかにありません。リーダーシップや不屈の精神とは何か、そして愛と希望、一丸となって逆境に立ち向かう人々が描かれた本作は、非日常的な試練に直面している我々に勇気を与えてくれることでしょう。アメリカ独立記念日である7月4日の前夜にこのような作品をディズニープラスで配信することを、とても楽しみにしています。また、リン=マニュエル・ミランダをはじめ、『ハミルトン』の素晴らしいチームのおかげで、当初の予定より一年以上も早くみなさんにご覧いただけることに、心より感謝しています」とコメント。
さらに、製作・脚本・音楽・作詞・主演を務めるリン=マニュエル・ミランダは「トーマス・ケイル監督が、『ハミルトン』をこのように美しく映像化してくれたことを誇りに思います。彼は全ての視聴者がこの作品を自宅の特等席で観られることを可能にしてくれたのです。世界中が混乱に陥っている今年、米国独立記念日の週末に本作のリリースを早めてくれたディズニーとディズニープラスに心より感謝します。この作品を楽しみにしてくださっているファンの皆様のご要望にお応えし、今回の配信開始を実現できたことを本当に嬉しく思っています。この作品は私たちの誇りです。そして、早く皆様に観て頂きたいです」と語った。
今回配信されるものは、2016年の6月にブロードウェイのリチャード・ロジャース・シアターにて上演された舞台を撮影したもので、トニー賞受賞のリン=マニュエル・ミランダがアレクサンダー・ハミルトン役、ダヴィード・ディグスがラファイエット侯爵/トーマス・ジェファーソン役、レネー・エリス・ゴールズベリーがアンジェリカ・シュイラー役、トニー賞ノミネートのクリストファー・ジャクソンがジョージ・ワシントン役、ジョナサン・グロフがジョージ3世役、フィリッパ・スーがエリザ・ハミルトン役、ジャスミン・セファス・ジョーンズがペギー・シュイラー/マリア・レイノルズ役、オキエリエテ・オナオドワンがヘラクレス・マリガン/ジェームズ・マディソン役、そしてアンソニー・ラモスがジョン・ローレンス/フィリップ・ハミルトン役をそれぞれ演じている。
空前の大ヒットを記録したブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』。アメリカ建国の父の一人で、10ドル札の肖像になっているアレクサンダー・ハミルトンの生涯を、ヒップホップ、ジャズ、R&Bとブロードウェイを融合させ描く歴史ミュージカルは2020年7月3日に世界同時独占配信。(フロントロウ編集部)