ギネス記録を持つ伝説のポルノ俳優ロン・ジェレミーが、強姦や性的暴力の容疑で起訴された。(フロントロウ編集部)

ロン・ジェレミーを強姦容疑で起訴

 “世界一アダルトビデオに出演した人物”としてギネスに認定されているロン・ジェレミー(67)が、2014年から2019年にかけて4人の女性に性的暴行を加えたとして起訴された。

 ロンは、2014年に当時25歳の女性を強姦し、2017年の別々の時期に同じバーで33歳の女性と46歳の女性に性的暴行を加え、そして2019年にも前述のバーで30歳の女性を強姦したとされている。2016年にも同様の事件が起きたとされているが、その件は証拠不十分として検察が取り下げた。

 ロンは、強姦、女性の性器への異物の挿入、オーラルセックスの強要、そして性的暴力の罪に問われている。

画像: ロン・ジェレミーを強姦容疑で起訴

 もし有罪と認められれば、ロンには最大で90年から終身刑の実刑判決が下される可能性もある。検察は、ロンの保釈金として660万ドル(約7億円)を勧告している。

 ロンは、2017年にも多数の女性から性的暴行を告発されていたが、疑惑を全面否定していた。しかし今回検察から起訴されたことを受けて、彼のマネーシャーは、彼との契約を破棄したことを発表した。

問題が残るアダルトビデオ業界

 日本では女性を騙してアダルト動画への出演を強制している事例がたびたび問題となっており、ヒューマンライツ・ナウの報告では被害者のなかから自殺者も出ていると報告されている。

 そんなアダルト動画業界は、ロンが身をおいたアメリカでも同様の問題を抱えている。ポルノ制作会社であるGirls Do Porn(意味:少女がポルノをする)は、amateur teens(意味:10代の素人)のジャンルで有名で、昨年2019年にはFBIが調査。22名の女性を騙してアダルト動画に出演させたとして、127万ドル(約14億円)の支払いを命じられた。そして社長のマイケル・プラットとその共謀加担者には、児童強姦と性的暴力、そして未成年者の人身売買を含む内容の映像を撮影した容疑がかかっているが、マイケルはアメリカから国外へ逃げている。

 また、そんな彼らの映像を含む、人権問題を含む多くの映像を発信しているアダルト動画サイトPornhubに対しても批判の声が大きくあがっている。誘拐された15歳の少女の映像が58本も公開されていた本サイトは、児童強姦や人身売買の温床となっているとされ、サイトの閉鎖と、役員たちに説明責任を求める署名が立ち上がり、2020年6月24日現在までに100万以上の賛同が集められている。

 もちろんアダルト動画自体の否定がなされているわけではなく、近年では女性のアダルト動画監督が増えてきており、人権に配慮したアダルト動画の制作もなされてきている。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.