チェスター・ベニントンが歌う幻の楽曲が存在した
2000年にデビューアルバムの『ハイブリッド・セオリー』が大ヒットを記録して以来、数々の名曲を残し、オルタナティブ・ロック界を牽引し続けてきたリンキン・パークのボーカル、チェスター・ベニントンは、約4ヵ月後に来日公演を控えていた2017年7月に、アメリカ・ロサンゼルスの自宅で亡くなっているところが発見された。チェスターの訃報にメンバーすらも戸惑いを隠せずにいた日から、2020年で早3年。
チェスターの死後、リンキン・パークはアルバムをリリースしておらず、それぞれがソロとして活動。まだ活動再開の目処は立っていないけれど、ジョン・ハーンが新しい曲について話しはじめたと言ったり、フェニックスことデイヴ・ファーレルがコロナ禍でもZoomを使いながらコミュニケーションを取っていることを明かしたりしており、少しずつ前に進んでいる。
バンドとして再始動しようとしているリンキン・パークだけれど、じつはチェスターが歌っている未発表曲があることをマイク・シノダが、Amazonが提供するライブストリーミング配信のプラットフォームTwitchで語った。
マイクは「『ワン・モア・ライト』の時なんだけれど…。完成したアルバムより多くの楽曲をミックスして、その曲の中から(アルバムの曲として)カットしようかどうしようかみていて、あと数曲くらいさらにミックスしたんだ。もしかしたらBサイドに使うとかね。(楽曲の名前は)『Friendly Fire(フレンドリー・ファイアー)』って言うんだ」と、『ワン・モア・ライト』には収録されてないチェスターが歌った幻の楽曲があることを明かした。
さらにマイクは「まだ(『Friendly Fire』は)好きだよ」と、お気に入りの楽曲だと明かすも、「参考までに、あの曲を聴くには、まじで何年も待たなければいけないよ」と、すぐにリリースするつもりはないと話した。
大切な楽曲だからこそ、リリースするのには時間を要するようで、2020年はリンキン・パークがデビューアルバムをリリースして20周年という記念すべき年だけれど、まだ音源を公開するという気持ちには至っていないよう。
今回チェスターが歌う未発表の楽曲があると明かしたマイク。いつになってもいいから聴きたいと願うファンがきっと多いはず。(フロントロウ編集部)