意外と知らない人が多い「保湿剤」の使い方
肌にたっぷりと水分を与えると同時に、化粧水や美容液の栄養分を逃がさないように蓋をする役割をもつ保湿クリーム。普段のスキンケアに取り入れているという人が多い一方で、イマイチ効果が実感できていない人も多いのでは?
スキンケアの専門家によると、実は保湿クリームを正しく使えていない人が意外と多いという。そこで今回は、保湿クリームの効果を最大限に引き出す正しい使い方と選び方を紹介。自分に当てはまるものがあるかチェックしてみて。
1.配合成分が少ないほうが肌に良い
スキンケア製品は、なんとなく配合成分が少ないほうが肌への負担が少ないほうに思えるけれど、美容医師のサラ・トンクス医師によると、必ずしも正しいとは限らないという。
トンクス医師は「配合成分が少ないほうが魅力的に聞こえるかもしれないけれど、実際には、製品自体の効果を最大限に発揮させるために必要な成分がすべて揃っていないかもしれない」と米メディアRefineru29で忠告。
この基準で保湿ケアアイテムを選んでしまうと、本当に肌に必要な有効成分を逃してしまったり、効果を得られるまでに長い時間がかかったりと、「結果」に満足できない可能性が高まるという。
2.オイリー肌に保湿剤は必要ない
化粧品コンサルタント会社Lion/Neの共同創設者であるメーガン・フェルトン氏は「脂性肌の人は、保湿クリームなどを使うと脂っぽくなるだけだと思うかもしれないけれど、そうとは限らない」とコメント。
フェルトン氏は「実は脂性肌の人ほど乾燥しやすい。表面上はうるおっているように感じるけれど、肌の内側が乾燥している」と、いわゆる「隠れ乾燥」を引き起こしている可能性が高いという。
そのため、化粧水でたっぷりと水分を補給するのはもちろんのこと、軽いテクスチャーの保湿剤を使って肌の水分と油分のバランスを整えるのが美肌のポイントだと話している。
3.保湿剤は「保湿」しかできない
トンクス医師によると、保湿クリームは、選び方によって肌の水分補給以外にも嬉しい効果を得ることができるという。
トンクス医師は「肌の汚れを防ぐ抗酸化作用、肌のバリアを強化するビタミン、コラーゲンの生成をサポートする有効成分を配合した保湿剤は、肌をたっぷりうるおすだけでなく、より多くのメリットをもたらしてくれる」と発言。
トンクス医師は「例えば、AHA(フルーツ酸)やペプチドなどを含む保湿剤は、単に水分を補給するだけではなく、肌を柔らかくなめらかにしたり、肌のトーンを明るくしたりする効果も期待できる」と、自分の肌悩みに合わせて成分を選ぶことで、より高い効果のスキンケアをすることができると話している。
正しく使えてない人が意外と多い保湿クリーム。この機会に正しいお手入れ方法をマスターして、常にうるおった美肌をキープしてみて。(フロントロウ編集部)