アメリカでの公開が10月に延期された映画『ワンダーウーマン 1984』について、ワンダーウーマン役の俳優ガル・ガドットが2017年に公開された前作の「続編ではない」とコメント。この発言の真意とは?(フロントロウ編集部)

主演ガル・ガドットが『ワンダーウーマン』最新作について語る

 DCコミックスを原作とするDCエクステンデッド・ユニバースの映画『ワンダーウーマン』の続編『ワンダーウーマン 1984』について、主演を務める俳優のガル・ガドットが、世間では“続編”と言われているが、実際には「続編ではない」と英Total Filmのインタビューで語った。

 前作に続き“史上最強”との呼び声が高い女性スーパーヒーロー、ワンダーウーマンことダイアナを演じるガルは、2018年に出席したサンディエゴ・コミコンでも同様の発言をしていたが、今回、改めてその真意を説明した。

画像: 映画『ワンダーウーマン』シリーズで主人公のワンダーウーマンを演じるガル・ガドットは、「元兵士」という異色の経歴を持つ。

映画『ワンダーウーマン』シリーズで主人公のワンダーウーマンを演じるガル・ガドットは、「元兵士」という異色の経歴を持つ。

 「最初の作品は、ダイアナが自分の持つ力と強さを最大限に引き出し、ワンダーウーマンになっていく姿を描いたものだった。あの頃の彼女はフレッシュで、まだ青臭くて、環境になじめていなかった。それに、今よりちょっと若かったしね」。

 こう語ったガルは、続けて「(最新作では)前回、語りきれなかったストーリーには手をつけなかった。だって、あれは66年も前の話だから。あれから60年以上、彼女は男社会で人間に奉仕し、良い行ないしてきた。『ワンダーウーマン 1984』で描かれる物語は、単独の物語。前作と最新作の共通点は、ダイアナとスティーブ・トレバー(クリス・パイン)が出てくるってことだけ。それ以外はまったく別の世界。時代も違うし、ダイアナも前とは別人のようだし、話もまったく新しいものになってる」と、最新作『ワンダーウーマン 1984』は前作の物語はもちろんのこと、前作の物語で描かれなかった部分も描かれないことを明かした。

画像: Photo:©︎DC ENTERTAINMENT/WARNER BROS. / Album/Newscom

Photo:©︎DC ENTERTAINMENT/WARNER BROS. / Album/Newscom

 最新作で、ワンダーウーマンが新たに対峙する悪役のチーターことバーバラ・アン・ミネルバ役の俳優クリステン・ウィッグも、ガルの主張に同意し、「たしかに、続編って感じはまったくしない。(前作とは)何もかも違うから。(宣伝用の)ポスターも、音楽も、全部。とくにポスターに関しては全然別物だよね。なんていうか、スタイルがまったく違う。普通は続編って前作とのあいだに何かつながりを感じさせるけど、(『ワンダーウーマン 1984』は)そういうのがない」とコメント。

 クリステンの発言を受けて、ガルも「完全に単独作品だよね。前作はダイアナの素朴さが目立ってたけど、彼女はもう世間知らずじゃない。(人間界に)しばらくいたことで、ずっと賢くなった。それにもっと成熟している。最新作ではもっと進化したキャラクターに会える」と、再び“完全な新作”であることを強調した。

 ちなみに、『ワンダーウーマン 1984』は新型コロナウイルスの影響でアメリカでの公開が10月に延期となった。また、水面下で進行していたシリーズ第3弾&スピンオフ作品の制作も、「新型コロナウイルスによるパンデミックが収束したあとの世界を見てから物語を考えたい」というパティ・ジェンキンス監督の意向により、一時中断となっている。(フロントロウ編集部)

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