グラミー賞を24回受賞しているシンガーのビヨンセが、出演し、脚本と監督を務めたヴィジュアル・アルバム『Black Is King(ブラック・イズ・キング)』がDisney+ (ディズニープラス)で配信されることが決定した。(フロントロウ編集部)

ビヨンセがヴィジュアル・アルバムをリリース

 アメリカで奴隷が完全に解放されたことを記念するジューンティーンスという6月19日の記念日に新曲「ブラック・パレード」をサプライズでリリースしたビヨンセ。これまでビヨンセは、アルバムなどをサプライズでリリースすることを主流としてきたが、2020年はどうやら方向性を変えるよう。

 ビヨンセは、ヴィジュアル・アルバム『Black Is King(ブラック・イズ・キング)』を7月31日に、Disney+ (ディズニープラス)からリリースすることを発表し、発売約1ヵ月前にアルバムのティーザーを自身のオフィシャルサイトで公開。

 このヴィジュアル・アルバム『Black Is King』は、ビヨンセが制作に携わった映画『ライオン・キング』のインスパイアード・アルバム『The Lion King: The Gift(ザ・ライオン・キング:ザ・ギフト)』に影響されたもので、「自分の冠を求めて若い王と女王のために『ライオン・キング』の教訓を再び想像したもの」とプレスリリースで語られており、この作品に出演しているキャストと作品に携わっているクルーは、「多様性と繋がり」を表現しているという。

『ライオン・キング』のインスパイアード・アルバム『The Lion King: The Gift』のジャケット。

 まだリリースまで約1ヵ月もあるにもかかわらず、当然ビヨンセのファンは大盛りあがり。ここ数年、ビヨンセは人種差別問題に切り込み、黒人として、そして女性としてのアイデンティティを落とし込んでいる楽曲が多く、今回のヴィジュアル・アルバムもそのような楽曲が盛りだくさんになる可能性が高い。

 『Black Is King』を発表することにあたり、ビヨンセの母親ティナは「ビヨンセがディズニーのために行なった新しい映画にとてもわくわくしています。『Black Is King』は、アフリカへのラブレターで、黒人としての私たちの旅について話します。こんなに誇りに思うことはない映画。彼女はこの作品に、昼夜問わず週7日もとても大きな個人的、経済的犠牲を払って取り組んできました。母親として何度も心配になり、夢中になりすぎではと注意しました。そして人々は、この作品にどれだけの時間、お金、血、汗、涙が費やされたかは知りません。ビヨンセは『ママ、今この作品が必要とされているの!これまで以上に!全てはアフリカからはじまったの!これはとても価値のあるものになる』と返事しました」と、娘ビヨンセがどれほどの思いでこの作品を制作してきたか、多くを語らないビヨンセにかわりインスタグラムを通じて裏側を語った。

画像: ビヨンセと母親ティナ。

ビヨンセと母親ティナ。

 ビヨンセは、先日約100億円でディズニーと新たな契約を交わそうとしていると報じられており、このヴィジュアル・アルバム『Black Is King』のリリースが第1弾の可能性が。

 ビヨンセの魂が込められたヴィジュアル・アルバム『Black Is King』は、7月31日にDisney+より配信される。(フロントロウ編集部)

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