世界中の映画監督が参加した『HOMEMADE/ホームメード』
Netflixの短編映画集『HOMEMADE/ホームメード』とは、世界中の様々な映画製作者たちが、コロナ禍による自主隔離中に制作した作品集。1話5〜10分という非常に短い作品が17話集まっている。
新型コロナウイルス感染症の流行によって自宅待機を余儀なくされ、誰もが隔離された生活を送るなか、それぞれの映画製作者たちが心にしみるストーリーを映像に収めているところが印象的な本作。『Homemade/ホームメード』は、映画製作者たちの職人魂と、世界的パンデミックの真っただ中でも失われることのない不朽の創造力を伝えてくれる。
iPhoneや簡単なハンディカム、ZOOMなど、自宅にある機材のみを使用して撮影された本作は、映画製作者の私的な日常の記録から、いくつものジャンルにわたる短編フィクションまで、多種多様なストーリーを集め、ロックダウンが世界中の国や人々の生活にどのような影響を与えたのか、まざまざと映し出す。
大物監督や俳優が出演
『Homemade/ホームメード』プロジェクトの参加者には、マーベル映画『ブラックパンサー』のレイチェル・モリソン監督や映画『ベッカムに恋して』グリンダ・チャーダ監督、映画『グロリアの青春』のセバスティアン・レリオ監督など、有名監督の姿も。
また、監督としてクレジットされているクリステン・スチュワートは、映画『チャーリーズ・エンジェル』に出演している俳優でもあるあのクリステン。脚本、監督、撮影を全て担当し、現在の恋人であるディラン・マイヤーが声の出演をしている。
それぞれのタイトルは映像を監督したひとの名前になっており、全部で17人。その監督の代表作と、映像が地球のどこから届けられたものかを一覧でご紹介。
ラジ・リ監督：代表作『レ・ミゼラブル』
クリシーとモンフェルメイユで撮影の短編映画（フランス）
パオロ・ソレンティーノ監督：代表作『グレート・ビューティー 追憶のローマ』『The New Pope』
ローマで撮影の短編映画（イタリア）
レイチェル・モリソン監督 ：代表作『ブラックパンサー』『マッドバウンド 哀しき友情』
ロサンゼルスで撮影の短編映画（アメリカ）
パブロ・ラライン監督 ：代表作『The Club』『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』
サンティアゴで撮影の短編映画（チリ）
ルンガーノ・ニョニ監督 ：代表作『Kuuntele』『I Am Not a Witch』
リスボンで撮影の短編映画（ポルトガル）
ナタリア・ベリスタイン監督 ：代表作『She Doesn't Want to Sleep Alone』
メキシコシティで撮影の短編映画（メキシコ）
ゼバスチャン・シッパー監督：代表作『ヴィクトリア』『Roads 』
ベルリンで撮影の短編映画（ドイツ）
河瀨直美監督：代表作『朝が来る』『あん』
奈良で撮影の短編映画（日本）
デヴィッド・マッケンジー監督：代表作『最後の追跡』『アウトロー・キング ～スコットランドの英雄～』
グラスゴーで撮影の短編映画（スコットランド）
マギー・ギレンホール監督：代表作『キンダーガーテン・ティーチャー』『オナラブル・ウーマン 熱砂の女』
バーモント州で撮影の短編映画（アメリカ）
ナディーン・ラバキー&ハーレド・ムザンナル監督：代表作『キャラメル』『存在のない子供たち』
ベイルートで撮影の短編映画（レバノン）
アントニオ・カンポス監督：代表作『悪魔はいつもそこに』
ニューヨーク州スプリングスで撮影の短編映画（アメリカ）
ジョニー・マー監督：代表作『Old Stone』『To Live to Sing』
ハリスコ州サン・サバスティアン・デル・オエステで撮影の短編映画（メキシコ）
クリステン・スチュワート監督：代表作『アクトレス 女たちの舞台』『Come Swim』
ロサンゼルスで撮影の短編映画（アメリカ）
グリンダ・チャーダ監督：代表作『ベッカムに恋して』『カセットテープ・ダイアリーズ』
ロンドンで撮影の短編映画（イギリス）
セバスティアン・レリオ監督：代表作『グロリアの青春』『ナチュラルウーマン』
サンティアゴで撮影の短編映画（チリ）
アナ・リリー・アミールポアー監督：代表作 『ザ・ヴァンパイア ~残酷な牙を持つ少女～』『マッドタウン』
ロサンゼルスで撮影の短編映画（アメリカ）
世界中の人々がコロナウイルスとその影響で起こる様々な弊害と闘いながら毎日を過ごしているということがわかり、見ているだけで自然に緊張が解れていくような雰囲気に仕上がっている本作をぜひ堪能して。Netflixのオリジナル短編映画集『HOMEMADE/ホームメード』は、2020年6月30日より配信中。（フロントロウ編集部）
