6月のプライド月間に、ある1人のファンがLGBTQ+がテーマのゴジラのストップモーション動画を公開。公式が反応するほどとなった。(フロントロウ編集部)

人間味のあるゴジラたち

 戦後の日本で誕生し、現在でも日本映画の『シン・ゴジラ』、ハリウッド映画の『GODZILLAゴジラ』などが制作され、世界中にファンを持つ怪獣ゴジラ。ファンによる映像も制作されており、ゴジラ関連の作品は多い。

 そんななか、アメリカのニューヨークに住む1人のストップモーション作家が、ゴジラとその子供のリトルゴジラが主役の映像を公開した。公開したのは6月27日で、そう6月のプライド月間中。かねてより人間味のあるゴジラのストップモーションを何作品も公開してきた彼女自身トランスジェンダーであり、6月のプライド月間に合わせた映像『カミングアウト』を公開した。

 何か悩んでいる様子のリトルゴジラは、家に帰って『セーラームーン』を見ている。そしてついに、ゴジラにカミングアウト。ゴジラもリトルゴジラをハグし、その後には、トランスジェンダーのテーマ色で編み物。最後には、頭にリボンをつけたリトルゴジラがゴジラとともに雄たけびをあげた。

 最近のハリウッド版ゴジラシリーズであるモンスターバースの作品ではなく、社会的メッセージを発信しながらもコミカルなタッチも含まれていた昭和のゴジラを思い出させるようなこの映像には、約3万5,000いいねが集まり、東宝による英語版ゴジラの公式ツイッターも取り上げたほど。「ありがとう」と感謝を記した公式は、最後に「ハッピー・プライド」のハッシュタグをつけて、LGBTQ+コミュニティへのサポートを見せた。

『ゴジラVSコング』は公開延期中

 2014年に公開された映画『GODZILLAゴジラ』が第1作目となったモンスターバースでは、2017年に『キングコング:髑髏島の巨神』、2019年に『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が公開。2020年3月には、第4作目となる『ゴジラVSコング(Godzilla vs Kong)』が公開予定だったけれど、新型コロナウイルスの影響で、2020年11月に延期。そしてふたたび公開が延期され、今のところ公開予定日は2021年5月となっている。

 『ゴジラVSコング』に関しては、詳しい内容はベールに包まれている。しかし全米ではPG-13指定になっており、これまでの作品に劣らず、怪獣たちが暴れまわる姿が見られることは確実。ゴジラとキングコングが直接対決する『ゴジラVSコング』、ファンは当初の予定よりも1年以上待つこととなっているけれど、わくわくは抑えられなさそうだ。(フロントロウ編集部)

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