じつはとても大切な首のシワケア
顔まわりにあって人目につくのに、なぜかあまり重視されない首のケア。でも皮膚科医によると、首のケアこそ早くから取り入れるべきだという。その理由は、首のほうが顔よりも早くシワやたるみといったエイジングサインが出やすいから。
バージニア州の皮膚科医であるリリー・タラクーブ医師は、「首の皮膚は、顔よりもかなり薄いため、紫外線によるダメージや同じ動作を繰り返すことですぐにシワができてしまう」と米メディアThe zoe reportでコメント。さらに恐ろしいのが、それを改善するのが難しいこと。
タラクーブ医師によると、首は紫外線によってダメージを受けると、顔よりもそのダメージの修復に時間がかかるという。改善が難しいとなると、先手必勝でケアするのが一番。そこで皮膚科医がオススメする、日常で取り入れたい首ケアをご紹介。
SPF30以上の日焼け止めを欠かさずに塗る
つねに日焼け止めを塗ることは美肌の常識となっているけれど、首はとくに日焼けに気をつけた方がいいそう。タラクーブ医師によると、首の皮膚は繊細で、少し日焼けしただけでもコラーゲンとエラスチンの働きが長期間にわたって悪くなり、ハリや弾力を維持しづらくなる可能性があるという。
また、皮膚科医であるシンシア・コブ医師は、「多くの人が忘れがちだけれど、首にも毎日必ず少なくとも30以上のSPFが入った日焼け止めを塗るようにして」と米Healthlineでアドバイス。今はシワが気になっていない場合でも、日頃から日焼け止めを塗って紫外線ダメージの蓄積を抑えることが大切。
顔級のスキンケアを首にも
顔のケアでは肌悩みにあった成分を取り入れるのはもはや当たり前だけれど、首も肌悩みに合わせた成分選びが大切。首のシワを予防したいのなら、取り入れたいのは保湿力に優れた成分。
NYの皮膚科医であるジェニファー・チュワレク医師によると、じつは首は皮脂を分泌する皮脂腺が顔よりもはるかに少ないため、とくに乾燥しやすくシワになりやすいという。そんな首の乾燥をケアするには、オススメはヒアルロン酸などの保湿成分が入ったクリーム。しっかり保湿することで、将来の首のシワを予防できるそう。
ほかにも、紫外線によるダメージにアプローチするビタミンCを含む美容液や、エイジングケアが期待できるレチノールを含むクリームを首に塗ることもオススメだというので、首の肌悩みに合ったアイテムを探してみて。
うつむきがちな姿勢をやめる
首のケアのために必要なのはスキンケアだけでなく、気をつけたい動作も。その動作とは、スマホを見ているときにやりがちな、うつむきの姿勢。うつむいていると首の前にシワが寄るため、この動作を頻繁に繰り返しているうちにシワになってしまう。
そこでコブ医師がアドバイスしたのは、スマホを見るときに見下ろさず、顔の正面にスマホをもってくるようにすること。現代は“スマホ首”が問題になるほど首を曲げて生活しているので、首にシワができるスピードが加速している可能性は大。最初は慣れないかもしれないけれど、この少しの微調整が将来大きな差になってくるというから、少しずつ心がけていくことが大切。
皮膚科医が明かした首のシワを予防するケア。首のケアをないがしろにしていた人は、こまめなケアを今日からでもはじめてみて。(フロントロウ編集部)