『ウォーキング・デッド』の総督役デビッド・モリシーが、スーパーに行きづらくなると覚悟した「あのシーン」について語った。(フロントロウ編集部)

※この記事には、ドラマ『ウォーキング・デッド』シーズン4エピソード8のネタバレが含まれます。

『TWD』ファンから嫌われた総督

 2010年から放送されているドラマ『ウォーキング・デッド』では、これまで放送されたシーズン10の間で、数々のキャラクターや、様々な土地が描かれてきた。ノーマン・リーダス演じるダリルなど、ファンから人気のキャラクターも多い一方で、ジェフリー・ディーン・モーガン演じるニーガンといった悪役も多い本作。

 シーズン3からシーズン4にかけて活躍した嫌われ者といえば、デビッド・モリシーが演じた総督ことフィリップ・ブレイクを思い浮かべる人も多い。壁に囲まれた町ウッドベリーを取りまとめるリーダーであり、町民からも慕われているけれど、町のためには残酷な仕打ちもいとわない性格で、アンドリュー・リンカーン演じるリックたちと対立した。

 舞台裏でのデビッドとノーマン。

総督に理解を示すデビッド・モリシー

 そんな総督役のデビッドは、ファンからは悪い奴だと思われがちな役柄でも自分はジャッジしないと、リモート出演した米Wizard World 2020のパネルで語る。

「俳優として重要なことのひとつは、自分のキャラクターを決してジャッジしないことだと思う。だから自分自身に、『これは悪い男じゃないか』とも言わないよ。なぜなら、自分がしていることには、自分の中では良い理由があるんだ。彼には守っている町があって、彼は町を守るためにはなんでもするだろう。そして彼は、それは正しい理由だと考えるだろう。だから彼は、酷いことも、ショッキングなことも、悲惨なことも、サディスト的なこともする。でも彼の頭の中では、それには正しい理由があるんだ。だから、自分のキャラクターについて一切コメントしない。自分のキャラクターは正しいと信じなくてはいけない」

画像: 総督に理解を示すデビッド・モリシー

デビッド・モリシーすら苦笑いのあのシーン

 とはいえ、カメラの前で総督として「あること」を行なわなくてはいけないと知った時には、スーパーであるホールフーズにすら行きづらくなってしまうなと思ったという。それは、ファンに愛されたハーシェルの首を、ハーシェルの娘マギーとベスの目の前で切り落とす残忍なシーン。

「最初に脚本を受け取った時、私がハーシェルを殺すって書いてあってね。『オゥ…、ホールフーズに行くのがキツくなるな』って思ったよ」

 マギーとベスの目の前で、ハーシェルの首を切り落とす…。しかもこの時、総督はすでに嫌われ者キャラクターとしての地位を確固たるものとしていた。このシーンが放送されれば、ファンからの総督への嫌悪は最高潮になることは間違いない。そう思ったデビッドは、スーパーに行くのすら気後れすることになるだろうと思ったそう。

 とはいえデビッドと、ハーシェル役のスコット・ウィルソンは仲良くしており、2018年10月にスコットが白血病によって76歳でこの世を去った時には、「安らかに、バディ」というコメントとともに、2人で腕を組んでいる写真を公開していた。

(フロントロウ編集部)

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