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息子と出かけた湖で消息不明となり、その後の捜査で遺体となって発見されたドラマ『glee/グリー』のサンタナ役で知られる俳優のナヤ・リヴェラの訃報に共演者やセレブたちが続々と悲しみのコメントを発表。さらに、複数の共演者たちが、ナヤが失踪した湖のほとりに佇み、祈りを捧げる姿も。(フロントロウ編集部)

ナヤ・リヴェラの遺体発見に共演者やセレブが悲しみのコメント

 米現地時間の7月8日、4歳の長男ジョージ―君と泳ぎに出かけたカリフォルニア州にあるロサンゼルス近郊にあるピルー湖で消息がつかめなくなっていた俳優のナヤ・リヴェラの遺体が、現地警察やレスキュー隊による連日におよぶ捜査の末、7月13日午前に発見された。

画像: ナヤ・リヴェラの遺体発見に共演者やセレブが悲しみのコメント

 捜査を担当したヴェンチュラ郡警察は、同日午後に行なった会見で発見された遺体の状況から、身元はナヤであると「確信している」と発表。身元の最終的な判断は、今後行なわれる解剖の際に確認される歯科治療歴などをもとに下すとしている。


『glee/グリー』共演者が悲痛のコメント

 そんななか、彼女の代表作である『glee/グリー』の共演者たちが、彼女の死を悼むコメントを発表した。以下、記事執筆時点までに出されている、キャストたちのコメントをまとめました。

カート・ハメル役のクリス・コルファー

「誰かに対して持っている愛情や尊敬の想いをたった1つの投稿に込めるなんて可能だろうか? 10年間におよぶ友情や笑いを言葉だけで表現することなんてできる? もしあなたが、ナヤリヴェラと友だちだったら、そんなことはできないだろう。彼女の聡明さとユーモアのセンスには誰も敵わなかった。彼女の美しさと才能はこの世のものとは思えないくらいだった。彼女は権力を持つ人たちにも、恐れをなさない冷静さを持って真実を語った。彼女はたったひと言で、嫌な日を素晴らしい1日に帰る事ができた。彼女はいとも簡単に人々をインスパイアし、励ます事ができた。彼女と親しくできたことは、僕にとって栄誉の証であり、自分を守ってくれる鎧を着ているようなものでもあった。ナヤは、比類なき存在だった。そしてこれからもそうあり続けるだろう。僕が持てるすべての愛を彼女の素晴らしい家族と美しい息子に送る」


スー・シルベスター役のジェーン・リンチ

「どうか安らかに、ナヤ。あなたは素晴らしい威力を持った人だった。あなたの家族に愛と平和を」


フィギンズ校長役のイクバル・セバ

 割れたの絵文字を投稿して心が張り裂けそうな悲しみを表現。


デイヴ・カロフスキー役のマックス・アドラー

 ナヤの遺体発見日が、2013年に薬物とアルコールの過剰摂取により亡くなった『glee/グリー』でフィンを演じた故コリー・モンティスの命日だったことを受けて、「7月13日って…」とコメント。


ジェイコブ・ベン・イズラエル役のジョシュ・サスマン

「ナヤ、たくさんの人が君を恋しがるだろう」


ローリー・フラナガン役のダミアン・マクギンティー

「ただただ、信じられない。あなたのことを知れて、一緒に仕事ができたこと、そしてあなたの才能に感謝してる。ナヤ、安らかに眠ってください」


ウェイド・アダムス 役のアレックス・ニューウェル

 ナヤと一緒に出演した対談番組の映像とともにコメント。

「傷心しています。この番組の撮影は楽しすぎたな。私たちは2人とも、あんまりやる気はなかったけど、最大限楽しんだよね! ナヤは正真正銘のスターだった。ある日、私がヘア&メイクを終えると、控え室で待機中の彼女に会った。彼女は、私に、『アレックス…もしあなたがツアーに出たら、“みんな、ミス・ニューウェルって言って~!”って私のためだけに言ってくれる?』って言ったの。私は『もちろん!』って答えて、笑いあった。その後、人生や音楽についても少し語ったりして。私はあの瞬間を一生大切にする! 彼女が、パワーと聡明さと誠実さをもってパフォーマンスをする姿を私は見た。軽快な人でありながらね! 彼女が家族や友人に捧げた愛情はいつも曇り無いものだった!彼女のことを、みんなが恋しがるでしょうね。ジョーイー(ナヤの息子)、あなたは、あなたのお母さんを愛したすべての人たちから愛される。彼女の家族のために私の想いと祈りを送ります。安らかに、優しい天使。あなたは、よくやった!」


ロズ・ワシントン役のネネ・リークス

「奇跡が起きるように祈ってたのに! あなたに、息子のところに戻って来てほしいって心から願ってた。これは、悲しすぎる! 思い出を抱きしめて、良かった時のことを思い出すね。あなたと一緒にセットで大笑いした時の事。すごく楽しかったよね! みなさん、どうかナヤの家族のために祈りを」


ピアニスト兼音楽ディレクターのブラッド・エリス

 『glee/グリー』の劇中で毎回ピアノの伴奏をしていたブラッドは、ナヤとの思い出の共演シーンの動画をシェアし、こう綴った。

「僕の友だち、僕たちの友だちが去ってしまった事実を受け入れなければならない事をとても残念に思う。世界中の愛をもってしても、僕らの涙は止められない。この曲はナヤと仕事をしたなかでも僕にとって最高の幸せな思い出だ。しばらくの間はツイッターと距離を置くことにする。みんな分かってくれるよね。ああ、ナヤ」


レイチェル・ベリー役リア・ミシェル

 リアは、ナヤの遺体が発見された7月13日が、奇しくもリアの元恋人で『グリー』にフィン役で出演していた俳優のコリー・モンティスがヘロインとアルコールの過剰摂取により2013年に亡くなったのと同じ日ということもあり、コリーの写真とナヤの写真を連続で投稿し、両者を追悼した。

画像1: 『glee/グリー』共演者が悲痛のコメント

ブレイン・アンダーソン役ダレン・クリス

「彼女は大胆で、ヤンチャで、すごく楽しい人だった。ナヤはセットにいた他の誰よりも僕を笑わせてくれた。一緒に働いていた時から僕はそう言っていたし、今でもずっとそう思ってる。遊び心といたずら心にあふれた彼女のユーモアのセンスは、ずっと僕を笑わせ続けてくれた。誰にも縛られることなく生きていた彼女は、特に際立った存在だった。ナヤは自信に満ちていて、そんな彼女に魅了されずにはいられなかった。僕はナヤの声も大好きで、彼女の歌を聴く機会があるたびに、それを噛み締めてた。彼女には、僕らに見ることができた以上の才能があったはずだよ。家族に対する彼女の面倒見の良さや、友人たちを気づかう様子には、いつも心を打たれていた。彼女は何度も僕を気にかけてくれたんだ。そうする必要がなかったときにもね。友達思いなナヤにはいつも感謝していたし、今も同じくらい感謝してる。こうして座って、状況を呑み込めずに、言葉にできないほど傷心している時ですら、ナヤが爆笑させてくれた時のことを思い出すと、今でも笑みがこぼれるくらいさ。それこそが、ナヤの才能だね。その才能が消えてしまうことはない。大胆で、面白くて、美しい天使よ、どうか安らかに」


キティ・ワイルド役ベッカ・トビン

「ナヤはものすごく才能に満ちた、息を呑むほどゴージャスで、私がこれまであった中で最もウィットに富んだ人の1人だった。そんな中でも、彼女が私に残してくれたのは、その優しさだった。シーズン3から新人として『glee/グリー』に加入した時、私は恐れ多くて、怯えていたの。キャストたちは3年以上かけて一緒に懸命に取り組んで、大ヒットドラマを完成させていたわけだから、既にグループとして強い結束力があった。だから、私の相手をしてくれる時間なんてないと思っていた。驚いたことに、キャストの中で最も愛されていた(そして、世界からも最も愛されていた)1人だったナヤが、すぐにあたたかさと優しさで私を迎えてくれたの。彼女はパーティーや集まりに私を誘ってくれたり、アドバイスをしてくれたりした。ナヤは新参者の女優からなんて何も得るものがないスーパースターだったのに、そんな彼女が、新しくやってきた女優の番組での体験に、変化をもたらしてくれたの。私はこの素敵な女性に永遠に感謝し続ける。私の心は、彼女のご家族や、可愛い息子さんと共にあります」


ティナ・コーエン=チャン役ジェナ・アウシュコウィッツ

「言いたいことがたくさんありすぎて、今は言葉が見つからないし、これからも、自分の気持ちを正確に伝えられることはないかもしれない。でもね、ナヤ、あなたは光のような存在で、あなたの周りにいた人は全員それを知っているし、あなたが部屋にもたらしてくれる光や喜びを知ってる。たくさんの笑いや、マティーニ、秘密をあなたと共有できた私は、すごく幸運だった。あなたはずっとそばにいてくれるものだと思ってた。私たちの友情には波のような周期があった。それぞれに人生があり、それぞれが成長していっていたから、それを振り返って、後悔するつもりはない。私はあなたを愛しているし、あなたが残してくれた才能やユーモア、光、そして愛情を、これからも生き長らえさせ続けていくことを約束する。あなたは本当に愛されてた。あなたは誰からも愛されるべき人だった。これからは私たちが、ジョージー君とあなたの家族に、それを毎日感じてもらえるようにしていく。もうあなたのことが恋しい」


ブロディ・ウェストン役ディーン・ジェイヤー

「ナヤは本当に才能に満ちたパフォーマーで、一緒に仕事ができたことを嬉しく思う。彼女の演技の才能に敵うことができた唯一のものは、彼女の素晴らしい歌声だけだ。多くの人の人生にポジティヴな影響を与えてくれた人についての報せを聞いて、本当に悲しんでいるよ」


エイプリル・ローズ役クリスティン・チェノウェス

「あなたがこの世界に与えてくれたものに感謝する。愛してる」


シュガー・モッタ役ヴァネッサ・レンジーズ

「今日は悲しみに暮れてる。自分たちの愛や繋がりに感謝している。全員を強く抱きしめている。永遠に家族でいる」


ベッキー役ローレン・ポッター

「(マッキンリー高校のチアリーディング・チームである)チェリオよ、永遠に」


ジェイク・パッカーマン役ジェイコブ・アーティスト

画像2: 『glee/グリー』共演者が悲痛のコメント

「初めてマヤに会った時、自分が怖気づいていたことを思い出すよ。僕はまだ20歳にもなっていなくて、場違いのように感じてしまっていた。彼女のあたたかさや、カリスマ性が和ませてくれたんだ。彼女は、誰しもが仲間であり、気にかけられていると感じさせてくれた。彼女が周囲にいた多くの人たちから愛されていたのにも納得だよ。彼女が歌った『ソングバード』は、僕のお気に入りの1つだ。今日は、あなたが世界に残した証を祝福する。その人間性と演技力は天からの贈り物だね」


アダム・ランバート

 『glee/グリー』のシーズン5にゲスト出演したアダム・ランバートもナヤを追悼。ナヤとの写真をインスタグラムに投稿して、「安らかに、ナヤ」と綴った。


アーティ役ケヴィン・マクヘイル

 「彼女はとても独立していて、強くて、彼女がもうこの世にはいないという事実を僕は到底受け入れることはできない。彼女は僕が今まで出会ったなかで最も頭の回転が早く、普通なら忘れてしまうような会話ですら記憶しているような人だった。『グリー』のクレイジーともいえるモノローグをその日の朝のうちにいとも簡単に暗記して、撮影でもまったくNGを出さないなんてことは日常茶飯事だった。彼女は僕たちよりもはるかに才能があった。彼女は僕の知り合いのなかで最も才能のある人だった。彼女にできないことは何もなかった。それをこれ以上見ることができないのが残念でならない。彼女が僕をより良い人間にするためにしてくれたすべてのことに感謝してる。彼女は僕に自分自身を守る方法や、僕にって大切なものや大切な人たちのために声を上げる方法を教えてくれた。彼女の発言に大笑いしたおかげで腹筋が鍛えられたことにも感謝してる。それから、彼女が僕にとって家族同然の存在になってくれたことや、僕より先に僕の父が彼女と偶然会ったことにも感謝してる。『グリー』に出演することが決まった時、父にこう言われたんだ。『ナヤっていう名前の女の子のことを気にかけてあげなさい。彼女は感じの良い子だった』って。父さん、彼女は実際良い人だったし、僕のお気に入りの友人の1人になったよ。君がもし幸運にもナヤと知り合いだったなら、彼女が生まれながらにして母親としての才能を持っていたことをわかっていたよね。息子と接している時のナヤは、とても穏やかだった。ナヤが愛する息子をボートに帰すことができて本当に良かった。(ナヤがいなくなったあとも)彼のことをちゃんと守ってくれて、彼の母親がいかに素晴らしい人であったかを伝えてくれる家族という心強い存在がいることに感謝してる。今はただ、今回のことを受け入れるのに必要な時間とスペースが彼女の家族に与えられることを強く望んでる。体は小さかったけど、ナヤはものすごく大きな存在感を放ってた。彼女のことを個人的に知っていた人たちやテレビを通して彼女の姿を見てきた人たち、みんなが今でもそれを感じてる。愛してるよ、ビー」

 また、ケヴィンはナヤの遺体が発見される約1週間前、つまりナヤが失踪する直前に彼女と「ハワイに行こう」と話していたことも明かしている。

デミ・ロヴァート

 『glee/グリー』のシーズン5にゲスト出演し、ナヤ演じるサンタナと一時的に交際していたダニーを演じたデミ・ロヴァートは、ナヤと2人で撮影した写真を投稿して、次のように綴った。

「安らかに、ナヤ・リヴェラ。『glee/グリー』であなたのガールフレンドを演じられたことを、生涯大切にする。あなたが演じたキャラクターは、閉ざされていた多くのクィアの女の子たち(当時の私のようにね)や、オープンにしていたクィアの女の子たちの草分けとなり、あなたの野心や、あなたが成し遂げたことは、世界中のラティーナの女性たちに影響を与えた。私の心は、あなたが愛していた人たちと共にあります」

 また、デミは『glee/グリー』で自身とナヤがデュエットした、ザ・ビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」の写真も投稿している。

画像3: 『glee/グリー』共演者が悲痛のコメント

マーリー・ローズ役メリッサ・ブノワ

「この週は彼女のことがずっと頭にあった。言葉を見つけるのが難しい。彼女には否定できないほどの内から湧き出る美しさがあった。短かったけれど、私はそれを近くで見ることができて信じられないほど幸運だったと思う。私は彼女の前では怖がってしまっていた。でも彼女には、そんな気持ちを解放させるような力があった。彼女の近くにいたい、彼女が何を言うか聞きたいと思わせる力があった(きっと、その日出る意見の中で最も鋭くてリアルな意見だったでしょうから)。私が弱気になっていて、(現場が)よく分からなくて、不安を感じている新入りの時に、彼女はそうする必要がなくても私に優しく、心を開いてくれた。彼女は堂々とした本物で、純粋に優しくて、信じられないほど才能があって、多くの人から深く愛されていた。彼女の家族や愛に溢れた人々のことを思っています。安らかに、ナヤ」


シュー先生役マシュー・モリソン

「ナヤは私生活と仕事の両方において強力なパワーを持っていました。私たちが自分の声を探しているあいだも、彼女の声だけは非常に明確で毅然としていました。彼女が話すと、みんなが彼女の言葉をすべて受け入れました。そして彼女が歌うと、みんなのなかに彼女の魂が注入されました。『グリー』は彼女の人生のほんの一部にすぎませんでしたが、ありがたいことに私たちは(彼女が輝く姿の)目撃者となることができました。

でも、ナヤが最も輝いていたのは、彼女の素晴らしい家族に囲まれていた時でした。最近の私たちの共通点は、親としての私たちの役割でした。ナヤは母親業に熱心で、彼女の息子であるジョージーに対して無限の愛情を持っていました。その強力な愛があるかぎり、彼女の物語がここで終わることはありません。彼女のポジティブなエネルギーはこれからもこの世界に残り続け、彼女の美しいスピリット(精神)が大勢の人たちに受け継がれると確信しています。この1週間はとても長く感じました。(ナヤの遺体が発見されるまで)ずっと希望を持って祈り続けていました。(遺体が発見されたことで)多少は気持ちの整理がつきましたが、彼女と彼女の家族が感じている痛みを測り知ることはできません。ナヤが安らかに眠り、私たちのことを明るい光で照らし続けてくれることを願うばかりです」


ブリトニー・S・ピアース役ヘザー・モリス

 ナヤが演じたサンタナの恋人であるブリトニーを演じたヘザーは、ナヤが発見される前にはピルー湖でのナヤの捜索活動を手伝いたいと名乗り出ていた。そしてその後、ナヤの遺体が発見されたことを受けて、こうコメントしている。

「悲しみに向き合う時間をとっています。皆さんからのメッセージや、お祈りの言葉に感謝しています。自分のことと、自分の家族を気にかけることを優先しています」

 ヘザーはその後、改めてインスタグラムを更新。身の子供であるイライジャ君(6)とオーウェン君(4)が、ナヤの子供であるジョージー君と遊んでいるところを撮影した写真を投稿して、家族ぐるみで親しくしていたナヤとの思い出を振り返った。

「私たちは親友からスタートして、あらゆる新しく始まるものがそうであるように、少しギクシャクした時期も経験した。それでも、私たちはお互いのそばに寄り添って、お互いへの愛や理解のもとで、本当に素敵な友情を築いた。最後にあなたに会うチャンスがあった時、私はあなたの家の前にオレンジを置いて行った。窓の外から挨拶をしたかったけど、あなたが電話してくれた時に、私の電話が鳴らなかったの(鳴ることはないんだけどね、 T-モバイルは最悪)。だから、あなたとジョージーはお礼として、私の家の玄関の前に多肉植物を置いて行ってくれたよね。私はその植物を植えて、あなたのことを思いながら毎日眺めてる。私は今もあなたのEPを聴いてるよ。聴いた瞬間、私は虜になって、世間はもっとあなたの歌声を聴いたほうがいいって、私はずっとそう思っていたから。寝起きのあなたとジョージーを撮ったスナップチャットの動画を、60本くらい私に送ってくれたよね。1つも保存しなかった自分を蹴っ飛ばしてやりたい。あなたはいつもレシピを教えてくれて、私はそんなあなたの食べ物への愛を敬愛してた。私たちは毎年のイースターを一緒に過ごすと誓った。最後のイースターはCovid-19に奪われてしまったけどね。あなたはこれからも、私が知っている中で一番強くて、何でも跳ね返してしまうような人であり続ける。この先の私の人生でも、そう思い続けることを誓うよ。
あなたはいつも、悲しみや美しさ、安定、強さ、強靭さ、何事も気にしない(それでありながら、敬意もあるような)ということについて私に教えてくれた。そんな中でも、私があなたから学んだ最も大切な教訓は、ずっと愛すべき友人であり続けるということ。あなたは真っ先に連絡をくれて、質問をしてくれて、耳を傾けてくれた。私たちの友情を大切にしてくれていたの。それを当たり前だと思ったことはないよ。
私たちは絶対に一緒に写真を撮らなかったね。お互い、写真を撮るのが大嫌いだったから。私たちの関係は、物として残すこと以上の意味があったの。お互いの子供たちが一緒に遊んでいる写真は、数え切れないほど持ってる。私たちはそういう誇りや楽しさを共有していたから。なので、私たちの子供たちの写真を世の中に公開しようと思います。何よりも大切なものだし、あなたと私のことを思い出させてくれるから。私は毎日、あなたに話しかけてるよ。今も私のそばにいてくれることを知っているし、もっと多くの時間を一緒に過ごせなかったことに悔しさを感じているけど、一緒にいたすべての瞬間が大切で、大事なものだから」

クイン・ファブレイ役ダイアナ・アグロン

 ダイアナは自身のインスタグラムにナヤとの写真を投稿して、ナヤとの出会いや、一緒に行ったパリへの旅行などに言及しながら、公私ともに仲の良かった彼女との思い出を振り返っている。

「ナヤと私は簡単に打ち解け、ナヤは私にとっての番組での最初の友人となり、味方となりました。(※試作段階で制作される)パイロット版で、私たちのキャラクター同士はすごく早く馴染むことができたのです。私たちは、まだ見ぬものへの熱意に溢れていました。私たちは独自の方法で取り組むことができたために、他の人たちがどんなことを感じているのかを汲み取ろうとしていたほどです。私たちは大きな夢を持っていました。『もしこの番組が成功したら?』『そうなったら素晴らしいよね?』と。そこには確かな感触がありました。そして、幸運なことに、成功したのです。思わず引き寄せられてしまうようなナヤの才能が、解き放たれることになりました。その時は、まだ知る由もなかったものです。

番組でのナヤの演技を改めて観ていると、すごく嬉しい気分になります。彼女と仕事ができたことは、天からの贈り物です。彼女の仕事における倫理観や、その恐れのなさ、才能、崇高さなど、彼女から吸収することがたくさんありました。ナヤの笑い声には、相手を包み込み、虜にさせる力がありました。彼女は人を惹きつける存在だったのです。その瞳の輝きや、明るい笑顔。ナヤは誠実で、ユーモアのある、ウィットに富んだ人でした。私はこれらすべての理由で、彼女のことが大好きでした。

私は彼女の好奇心と、旅への探究心が大好きでした。幸運にも、彼女の旅のパートナーとして、共に最高の冒険に出かけられたことを嬉しく思っています。私はこの文章を書きながら、一緒に行ったパリへの36時間の遠足(“気晴らし”とも言えるかもしれません)の溢れんばかりの思い出に、思わず笑みがこぼれています。ナヤとなら、なんだって可能で、まるで魔法のように、大抵のことが私たちの前で起きるのです。

この旅行では、ホテルにチェックインしてから10分も経たないうちに、私たちはエコール・デ・ボザール(※フランスの高等美術学校)に出かけて行き、紙で出来たカップでワインをたしなみながら、生徒の皆さんに作品を見せてもらいました。私たちが必要とする時にはいつでも、ナヤの頭の中にはいつだって賢明に考えられたアイディアがあったのです。

私はこの途方もない喪失と折り合いをつけることができません。私は『glee/グリー』の家族と共に、ナヤや彼女との思い出を一生心に留めておきます。どうか彼女やそのご家族、そして素敵な息子さんを思うための空間を空けておいて下さい。

この上なく素敵な思い出を追悼して」

クリエイター陣による共同声明(ライアン・マーフィー、ブラッド・ファルチャック、イアン・ブレナン)

 『glee/グリー』の共同クリエイターであるライアン、ブラッド、イアンの3人は共同で声明を発表。

 3人は共同で発表した声明の中で、「私たちは友人、ナヤ・リヴェラを亡くしたことに心を痛めています。ナヤが『glee/グリー』のキャストとして選ばれた時、彼女はレギュラーメンバーではなく、パイロット版でも少しの台詞しかありませんでした。しかし、エピソードの1、2を撮影するうちに、幸運にも最も才能がある特別なスターのうちの1人を見つけることができたことと、そんな彼女と一緒に仕事ができることの喜びに気づきました」と、ナヤが演じたサンタナ役がドラマの中心人物になったのは、ナヤの才能と魅力に圧倒されたからこそだと告白。

画像4: 『glee/グリー』共演者が悲痛のコメント

 そして「ナヤはアデルのマッシュアップや、ヴァレリーやソングバードなどの『glee/グリー』の象徴的なパフォーマンスで、重要な役割を担っていました。しかし、『glee/グリー』における彼女の最大のレガシーはおそらく、親友であり、ガールフレンドで、最終的には妻になった、ヘザー・モリスが演じたブリトニーとの関係において見せたユーモアと人間性です。サンタナとブリトニーは、テレビのネットワークにおいて初めて交際をオープンにしていたレズビアンの高校生で、ナヤは、初めてテレビで自分を重ねられる人を見つけられたと感じていた若い女の子たちにとって、ブリタナ(※ブリトニーとサンタナのカップルネーム)の存在がどんな意味を持つのかをきちんと理解していました。ナヤはいつも、サンタナのブリトニーへの愛情が尊厳、強さ、純粋さを持って表現されているかを気づかいました。そしていつも、サンタナとブリトニーの愛がどれだけ自分たちに影響を与えたかと話してくれた少女たちに心を動かされていました。ナヤが彼女たち、そしてファンに責任を感じていたのは明らかでした」と、ナヤがどれだけ真剣にサンタナ役に挑んでいたかを説明。

 さらに、ライアンとブラッドとイアンは、ナヤを本物のプロと明言し、最後に「ナヤは私たちのショーに出演する俳優というだけではなく、私たちの友達でした。私たちの心は、彼女の家族、とくに『glee/グリー』ファミリーやナヤの息子ジョージーの大きな存在だった母親ヨランダにおくります。そして私たち3人は、ナヤが愛した美しい息子ジョージー君のために大学の基金を設立するために動いています」と、ジョージー君が大学へ進学した時のために基金を作っていると綴った。

フィン・ハドソン役の故コリー・モンティスの母アン・マクレガー

 奇しくも、『glee/グリー』にフィン役で出演していた俳優のコリー・モンティスが2013年に亡くなった日と同日に、ナヤの遺体が発見されたことを受けて、コリーの母親であるアン・マクレガーがインスタグラムでナヤに追悼の意を表明した。

「「7年の間、7月13日は修復できないほど私たちの心を壊してきました。私たちが感じている痛みを表現できる言葉はありません。ナヤ・リヴェラを失ってしまったことに、とても心を痛めています。

ナヤ、コリーはあなたのことが大好きでした。あなたには知り得ないほどに、コリーはあなたとの友情を大切に思っていました。あなたと笑い合ったことや、彼が最も必要としていた時に、あなたが強さをくれたこと。コリーは本当にあなたのことが大好きでした。コリーは、すべての演技に全力を注ぐ、あなたの素晴らしい才能に畏敬の念を抱いていました。講堂であなたにビンタされたシーンは、コリーが喜んでする話の1つでした。あなたは昔、コリーが家族の一員のようだと言ってくれたことがありましたね。あなたはこれからも、私たち家族の一員です。私たちはあなたのことを心に留め続けます。あなたのことが恋しいです。友達が永久的に再会することになったのですね。

あなたの素敵な息子さんや、あなたのご家族、ご友人、ファンの皆さんに、私たちの心からの愛と力を送ります」

湖のほとりに立たずみ祈りを捧げる共演者たちも

 ピルー湖で遺体が発見されたというヴェンチュラ警察の報告から、会見にて遺体の身元がナヤであると断定的な報告がされるまでには、数時間の空白があった。

 その間には、ナヤの家族とともに、『glee/グリー』でナヤと共演したアンバー・ライリー、ヘザー・モリス、クリス・コルファー、ケヴィン・マクヘイル、ジェナ・アウシュコウィッツらシーズン1からのメインキャストたちとみられる人影が、水辺で手を繋ぎ、祈りを捧げる姿も見かけられていた。

 (フロントロウ編集部)

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