ダイアナ・アグロンがナヤ・リヴェラを追悼
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスのピルー湖へ出かけたまま消息が不明となっていたドラマ『glee/グリー』(以下『グリー』)のサンタナ役で知られるナヤ・リヴェラ(33)が、現地時間7月13日に遺体となって発見されたことを受けて、同作にクィン役で出演した俳優のダイアナ・アグロンが彼女との思い出を振り返った。
ダイアナは自身のインスタグラムにナヤとの写真を投稿して、ナヤとの出会いや、一緒に行ったパリへの旅行などに言及しながら、公私ともに仲の良かった彼女との思い出を振り返っている。
以下、ダイアナの投稿の全訳。
「ナヤと私は簡単に打ち解け、ナヤは私にとっての番組での最初の友人となり、味方となりました。(※試作段階で制作される)パイロット版で、私たちのキャラクター同士はすごく早く馴染むことができたのです。私たちは、まだ見ぬものへの熱意に溢れていました。私たちは独自の方法で取り組むことができたために、他の人たちがどんなことを感じているのかを汲み取ろうとしていたほどです。私たちは大きな夢を持っていました。『もしこの番組が成功したら?』『そうなったら素晴らしいよね?』と。そこには確かな感触がありました。そして、幸運なことに、成功したのです。思わず引き寄せられてしまうようなナヤの才能が、解き放たれることになりました。その時は、まだ知る由もなかったものです。
番組でのナヤの演技を改めて観ていると、すごく嬉しい気分になります。彼女と仕事ができたことは、天からの贈り物です。彼女の仕事における倫理観や、その恐れのなさ、才能、崇高さなど、彼女から吸収することがたくさんありました。ナヤの笑い声には、相手を包み込み、虜にさせる力がありました。彼女は人を惹きつける存在だったのです。その瞳の輝きや、明るい笑顔。ナヤは誠実で、ユーモアのある、ウィットに富んだ人でした。私はこれらすべての理由で、彼女のことが大好きでした。
私は彼女の好奇心と、旅への探究心が大好きでした。幸運にも、彼女の旅のパートナーとして、共に最高の冒険に出かけられたことを嬉しく思っています。私はこの文章を書きながら、一緒に行ったパリへの36時間の遠足(“気晴らし”とも言えるかもしれません)の溢れんばかりの思い出に、思わず笑みがこぼれています。ナヤとなら、なんだって可能で、まるで魔法のように、大抵のことが私たちの前で起きるのです。
この旅行では、ホテルにチェックインしてから10分も経たないうちに、私たちはエコール・デ・ボザール(※フランスの高等美術学校)に出かけて行き、紙で出来たカップでワインをたしなみながら、生徒の皆さんに作品を見せてもらいました。私たちが必要とする時にはいつでも、ナヤの頭の中にはいつだって賢明に考えられたアイディアがあったのです。
私はこの途方もない喪失と折り合いをつけることができません。私は『glee/グリー』の家族と共に、ナヤや彼女との思い出を一生心に留めておきます。どうか彼女やそのご家族、そして素敵な息子さんを思うための空間を空けておいて下さい。
この上なく素敵な思い出を追悼して」
ナヤの訃報を受けて、ダイアナの他にも、多くの共演者たちが彼女を追悼。これまでに、レイチェル役のリア・ミシェルや、アーティ役のケヴィン・マクヘイル、シュー先生役のマシュー・モリソンらがSNSで彼女に追悼の言葉を寄せている。
ちなみに、地元警察はナヤが亡くなる事故が発生した経緯について、ナヤとジョージー君が湖の中で遊んでいるあいだにボートが流されてしまい、ナヤはなんとかジョージー君をボートに押し上げたが、力尽きてそのまま溺れてしまった可能性があると発表している。ジョージー君は現在、父親のライアン・ドーシーの元へ引き取られたことが明らかになっている。(フロントロウ編集部)