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ジョーク好きで知られるライアン・レイノルズが、イギリス王室が発売した話題の限定商品を使って元ザ・ビートルズの大御所ミュージシャン、ポール・マッカートニーにちょっかいを出した。(フロントロウ編集部)

ライアン・レイノルズ、英王室の限定商品に脅威を感じる

 マーベル映画『デッドプール』シリーズに主演する俳優のライアン・レイノルズは、日頃から、SNSなどを通じてセレブ友人や妻でドラマ『ゴシップガール』の俳優ブレイク・ライブリーなどにイタズラやジョークを仕掛けていることで知られる。

 ライアンは、副業として酒造メーカー「アビエイション(Aviation)」の共同オーナーを務めており、オリジナルのジンを監修しているが、この度、ライアン率いるアビエイション・ジンに強敵が出現した。

画像: ライアン・レイノルズ、英王室の限定商品に脅威を感じる

 ライアンがおそらく勝手にライバル視している強敵とは、イギリス王室が発売した「バッキンガム・パレス・ジン」。

 その名の通り、エリザベス女王のお膝元であるバッキンガム宮殿の庭園で栽培した原料をもとに製造されたドライジンは、700ML入りのボトルが40ポンド(約5400円)で英国内で限定販売されたが、発売から8時間で完売するほどの人気となった。

 バッキンガム・パレス・ジンがアビエイション・ジンにとって脅威となることを察知したライアンは、すかさず自身も事前予約。

 販売元であるエリザベス女王の慈善団体「ロイヤル・コレクション・トラスト」の公式オンラインショップでバッキンガム・パレス・ジンの購入予約を行なったライアンは、そのレシートを自身のインスタグラムで公開し、バッキンガム宮殿のジオタグをつけて「事前オーダーした」と報告した。


ポール・マッカートニーを巻き込む

 しかし、ライアンが公開した購入証明を見てみると、送付先には、なぜか元ザ・ビートルズのポール・マッカートニーの名前が。

画像: ポール・マッカートニーを巻き込む

 さらに、よく見てみると、ライアンの住所は日本語に訳すと「他人を出し抜く通り」、「あんまりクールじゃない町」、「なんてこった、俺の人生は終わってる」と解読できる、実在しない滅茶苦茶な住所が記載されており、ポールへの宛先として指定された住所も「ベイカー・ストリート」、「アビイ・ロード」といったザ・ビートルズファンの聖地の名称を組み合わせた実在しない場所だった。

 なぜ、ライアンがポールをイジろうと思ったのかは不明だが、2人は2018年に初対面を果たして以来、親交がある。

 初対面の際には、ライアンがポールとのツーショットを公開し、「みんな、いつかは会いたいと思っていた人と会う夢が叶った経験ってある? どういたしまして、ポール」と、あたかも対面を熱望してしたのが、自分ではなくポールの方だったかのような捻りのあるジョークで笑いを誘っていたことから、今回ポールを巻き込んだのも遠回しなイタズラだと思われる。

 くわえて、バッキンガム・パレス・ジンが英国内の住所のみにしか発送されないため、偽のオーダーとはいえ、イギリスに居を構えるポールの自宅を発送先にするという体裁にしたよう。ポールは、新型コロナ禍は妻のナンシーと一緒にアメリカに滞在しているため、ライアンの細やかな“設定”はあまり意味が無いが…。

 結局のところ、ライアンもしくは、ポールが実際にバッキンガム・パレス・ジンを堪能する機会があるかどうかは謎。ポールはライアンのイタズラには、現時点では反応していない。


バッキンガム・パレス・ジンは王室の救世主に?

 ちなみに、英王室は、新型コロナウイルスの影響で収益が激減。その対策として、ロイヤル・コレクション・トラストは、約30億円(2,200万ポンド)のローンを組むことが伝えられている。

画像: バッキンガム・パレス・ジンは王室の救世主に?

 ロイヤル・コレクション・トラストは、英王室の貴重な所有物やアートコレクションの管理と展示を行う組織で、バッキンガム宮殿やウィンザー城などのツアー管理、カフェなどの運営、王室グッズの販売などを行なっているが、コロナ禍で施設が閉鎖となり入園料やグッズの販売収益が入って来ないため、人員削減に追い込まれるほどの財政難に陥っているという。

 今回大好評を博し、さらに数週間後に再入荷を予定しているというバッキンガム・パレス・ジン。収益は、すべてロイヤル・コレクション・トラストに寄付されるというが、英国王室の経済難の救世主となれるか? (フロントロウ編集部)

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