俳優のキアヌ・リーヴスがコミックブック作家としてデビューすることがわかった。(フロントロウ編集部)

キアヌ・リーブスが漫画作家デビューへ!

 『マトリックス』や『ジョン・ウィック』といったアクション大作から、2020年内に約30年ぶりの続編が公開予定のコメディ映画『ビルとテッドの大冒険』、そして、ディズニー/ピクサーアニメ『トイ・ストーリー4』への声の出演など、ジャンルを問わず幅広く活躍を続けている俳優のキアヌ・リーヴスの履歴書に「コミックブック・ライター(漫画作家)」という経歴が加わったことが分かった。

画像: キアヌ・リーブスが漫画作家デビューへ!

 第一報を伝えた米USA Todayによると、キアヌがコミックブック作家のマット・キントと、コミックブック・アーティストのアレサンドロ・ヴィッティと共同で製作している作品の名前は『BRZRKR』。

 正式な発音は不詳だが、おそらく、北欧神話・伝承に登場する、異能の戦士たち「ベルセルク(狂戦士)」を意味する「berserker(ベルセルクル/フィンランド語)」の「berserker(バーサカー/英語)」の母音を除いた表記なのではないかと推測できる。


主人公がキアヌそのもの! どんな物語?

 人気アニメ『アドベンチャー・タイム』のコミック版や日本発のゲーム『ロックマン』の英語版アニメ『メガマン:フリー・チャージド』を題材にしたコミックシリーズといった話題作も多く展開している、アメコミファンには有名な出版社、BOOM!スタジオから10月に発売される『BRZRKR』 には、キアヌそっくりのワイルドな戦士が主人公の物語。

 BOOM!スタジオが公式ツイッターでチラ見せしたキャラクターアートには、長髪にヒゲ、屈強な体つきのキアヌにそっくりな主人公の勇ましい姿が描かれている。

 キアヌのアイディアが反映されているという『BRZRKR』は、何世紀にもわたって世界中の血まみれの道を渡り歩いてきた狂戦士が、現代のアメリカで自分の存在にまつわる真実と引き換えにアメリカ合衆国政府と取引し、危険な仕事をこなしていくというあらすじ。

 計12巻から成る同作は、もともとは、キアヌが2019年にBOOM!スタジオのクリエイターたちとの面談で「8万年前に生まれた、戦いの神を父に持つ半分人間のキャラクター」の物語について持ちかけたことが始まりだそうで、キアヌは、「父親の暴力に関する衝動強迫のせいで、時代を超えて闘い続けている男のイメージをずっと頭の中で持ち続けていたんだ。彼はずっと閉じ込められていて、なんとか解決策を見つけようとしている」と、獰猛で冷酷な父の影に悩まされる男の悲哀な運命を描くというコンセプトを軸にしているのだという。

 アクションやバイオレンスが目白押しの作品となるそうだが、主人公はユーモアのセンスも持ち合わせており、さらに、いくつもの言語を操る多彩な人物なのだそう。


やっぱり謙虚なキアヌ 5分で偉大さを実感

 キアヌはおもに、アクションとキャラクターたちの背景に注力しているそうで、映画『マトリックス4』の撮影のために訪れているドイツ・ベルリンからUSA Todayのリモート取材に応じた彼は「僕たちは、今起きていることにワクワクしているよ。物語はとても興味深い紆余曲折を辿ってるからね」とコメント。

 共同制作者のマイケルとアレッサンドロとは、スカイプ(Skype)を使ったビデオ通話でミーティングを重ねているといい、「まあ、僕も一応ライティング・ルーム(制作室)に参加させてもらってる感じかな」とキアヌらしい謙虚な口ぶりで、2人と協力し合って『BRZRKR』の制作を進めていることを明かした。

画像: やっぱり謙虚なキアヌ 5分で偉大さを実感

 マイケルは「自分の歴史や陰謀説、スパイ活動への強い興味を断片化された物語の構造に活かしたい」と語っており、アクションだけでなくサスペンスにも期待ができそう。

 BOOM!スタジオのマット・ギャノン編集長は、キアヌと仕事ができることについて「非常にクールです」と恐縮しており、キアヌと5分でも一緒に過ごせば、「彼がなぜ現在のような成功を手にしているのか、あなたも、一瞬のうちにその理由を理解するでしょう」、「ほかに類を見ない創造的本能と、物語に関する知識の豊富さ、その瞬間の生の感情を引き出す能力、クオリティやタスクへのたゆまぬ献身といったもの、そしてそれ以上にも彼が秘めているものが、キアヌが強力なインスピレーションの源であり続ける理由でしょう」とキアヌをベタ褒めしている。(フロントロウ編集部)

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