映画『デッドプール』シリーズでお馴染みのライアン・レイノルズが、見知らぬ人のためにひと肌脱いだ。(フロントロウ編集部)

ライアン・レイノルズが懸賞金55万円を掲げる

 マーベル・コミックを代表する異色の人気ヒーロー、デッドプールを主人公に描いた映画『デッドプール』シリーズで主演を務める俳優のライアン・レイノルズといえば、俳優としてだけでなく、日頃からSNSなどを通じて友人であるヒュー・ジャックマンや妻でドラマ『ゴシップガール』の俳優ブレイク・ライブリーなどにイタズラやジョークを仕掛け、そのユーモア溢れる性格がファンの心をわし掴みにしている。

画像: ライアン・レイノルズが懸賞金55万円を掲げる

 いつもは愉快なことを行なってファンを喜ばせているライアンだけれど、今回は見知らぬ人のために行動を起こした。

 マラ・ソリアノというカナダのバンクーバー出身の女性が、重要な書類やiPad、Nintendo Switch、そしてテディベアが入ったバックパックを誰かに盗まれるという事件が発生。とくにテディベアは、2019年6月に53歳という若さでガンのため亡くなったマラの母親からの「愛してる。誇りに思うわ。いつもあなたの側にいるからね」というメッセージが録音されているもので、この世に代わりが見つからないほどマラにとって大切なアイテム。

 まさにマラの宝物が詰め込まれたと言っても過言ではないバックパックが何者かによって盗まれた事件のニュースを見たライアンは、いてもたってもいられなくなったのか、どうにかそのバッグパックを返してもらおうと思い、懸賞金をかけることに。

 ライアンは「バンクーバー。このベアをマラの元へ返してくれた人に5,000ドル(約55万円)を差し上げます。(返却者に)詳細は聞きません。みんなこのベアが家に帰る必要があると思っている」と、ツイートして世界中にテディベアの捜索願を出した。

 バックパックを盗んだ人はまだ捕まっていないものの、お金目的の泥棒であればライアンから約55万円を受け取るためにテディベアだけ返すという可能性がおおいに考えられる。

 ライアンはこれまでにも妻のブレイクと全米黒人地位向上協会(NAACP)の弁護基金や新型コロナウイルスの感染者の治療にあたるニューヨークの病院、移民の子供たちの権利を守るために活動する団体などに寄付をして、人のために役立ってきた。

 今回は寄付とは違う形だけれど、スーパーヒーローのように見知らぬ人のために立ち上がり、テディベアを救出するためにひと肌脱いだ。(フロントロウ編集部)

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