1955年に米カリフォルニア州アナハイムに「ディズニーランド」がオープンしてから、今や世界中に複数オープンしているディズニーのテーマパーク。各パークで魅力が違えど、共通する楽しみのひとつと言えば、パーク内で食べられるフード!今回は、アメリカのパークの人気フードを年代別に誕生秘話と共にご紹介。(フロントロウ編集部)

1970年代

シトラス・スワール(Citrus Swirl)

 フロリダ州のシトラス・コミッション(柑橘委員会)が、フロリダ州のマジック・キングダム内の「魅惑のチキルーム」と「サンシャイン・ツリー・テラス」のスポンサーになったことで誕生した、シトラス・スワールは、1970年代からずっと存在する長寿スイーツ。それだけに、2018年に一時的にメニューからシトラス・スワールの文字が消えてオレンジ・スワールになったときには、ファンがざわついた。

ミッキーマウス型のシナモンロール(Mickey Mouse Cinnamon Roll)

 シナモンロールは米ディズニーランドのオープン初期からあったものの、米フードサイトDelishいわく、1979年にそれをミッキーマウス形に改良してから、大ヒット商品に生まれ変わったと。

1980年代

ミッキーマウス型のプレッツェル(Mickey Mouse Pretzel)

 1982年に、フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートに、未来をテーマにしたエプコット(Epcot)がオープン。パークのワールド・ショーケース内にあるパビリオン、ドイツ館がオープンすると、ドイツ発祥の焼き菓子であるプレッツェルが瞬く間に人気スナックに。

ミッキーマウス型のチョコレートバー(Mickey Mouse Ice Cream Bar)

 今では全米中のお店で買うことができる定番商品となった、全体がチョコレートで覆われているミッキーマウス形のチョコレートバー。しかし、1985年に初めてパークに登場したときは、チョコレートに覆われていたのは耳の部分だけ。顔の部分はバニラアイスのままで、ミッキーの両目と口がチョコレートで表現された、少しホラーな見た目だった。

チュロス(Churro)

 1985年のビデオポリス(現在のファンタジーランド・シアター)のオープンに合わせて、ティーンが好む食べ歩きできるフードを探していたパークのフード担当が、カリフォルニア州ロングビーチのカーレース会場でチュロスのフードスタンドを目撃。ここで販売されていた約15センチのチュロスを、ディズニーランド用に約30センチというロングサイズに改良したそう。1980年代にパークに登場した当初は1つのスタンドのみでの販売だったものの、そこから、2つ、3つと数を増やし、今ではパークのあちこちに存在する大人気フードに!

ターキーレッグ(Turkey Leg)

 1980年代後半に最初にマジック・キングダムで登場したターキーレッグは、瞬く間にパーク全体でも人気上位のフードに。ディズニーの北米のパークでは、年間を通して約160万食も売り上げるというデータが発表されている。

1990年代

りんご飴(Candy Apple)

 1997年にスイーツを売るショップ、ディズニーズ・キャンディ・コールドロンがオープンしてからは、色々なデザインが施されたりんご飴が大人気に。とくにハロウィン・シーズンはどくろのデザインが施されたりんご飴などを求めて、多くの人が同店を訪れる。

2000年代

デザート・タコス(Dessert Taco)

 1980年代から存在していた、アイスクリームやクッキーなどのスイーツをタコスで挟んだデザート・タコスは、2000年前後にパークで大人気に。そして近年は、アイスクリーム・タコスが再び米パークでブームになっており、ハロウィンやクリスマスといったシーズンごとに新しい商品が人気を博している。

2010年代

ケーキ・ポップ(Cake Pop)

 2010年代初頭に欧米で大流行したケーキ・ポップのトレンドが、ディズニーランドにも到来!ケーキ・ポップは、ケーキのスポンジを小さく丸めてチョコレートでコーティングしてロリポップのようなスティックに刺したもの。ディズニーランドではミッキーマウス形などいろいろなシェイプのケーキ・ポップが誕生した。

2020年代

ビーガン・フード(Vegan Food)

 地球を守るためによりサステナブルなライフスタイルが求められているなか、ディズニーでは、アメリカ国内のテーマパークのすべての飲食施設でビーガン・フードを用意することを2019年末に発表。豆腐を使ったボウルや、野菜オンリーで作られた点心など、新メニューが次々と誕生している。

(フロントロウ編集部)

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