※この記事には、『ゲーム・オブ・スローンズ』のネタバレが含まれます。
撮影中は息をしてはいけない…
2011年から2019年にかけて放送され、最終回の翌日にはアメリカで1,000万人が“ゲーム・オブ・スローンズ・ロス”に陥ったと言われる『ゲーム・オブ・スローンズ』。そんなドラマでファンを圧倒したシーンといえば、バトル・オブ・ウィンターフェル。この撮影は、シリーズの多くが撮影されたのと同様に北アイルランドのベルファストで行なわれたのだけれど、当時現場は極寒。
多くのエキストラが参加したけれど、死んだ設定のキャラクターが呼吸をしてしまうと、白い息が! その対策として、なんと撮影中は息を止めるよう指示が出されたという。
あの人のキャスティングはファンの影響
ジョージ・R・R・マーティンの小説が原作の本ドラマは、実写化に当たり、ファンの間ではどの俳優にお気に入りのキャラクターを演じてもらいたいかというトピックが盛り上がっていた。そしてそんなファンの意見は、じつは制作陣も参考にしていたよう。
ドラマのショーランナーであるデイヴィッド・ベニオフは、デナーリス・ターガリエンの夫であるカール・ドロゴ役のキャスティングの際に、ファンが考えたキャスティングを参考にし、そこでジェイソン・モモアの名を見つけたという。
ティリオンの食事はお豆腐
登場人物が多く登場する群像劇の『ゲーム・オブ・スローンズ』では、料理やお酒を飲む宴のシーンも多い。撮影では、もちろん豪華な食事も用意されたけれど、ティリオンの食事はじつはすべて、豆腐や大豆製品などだったという。
というのも、ティリオン・ラニスターを演じたピーター・ディンクレイジは動物の権利のための活動に熱心で、PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)の広告に登場したこともあるほど。もちろん厳格なヴィーガンであるため、食事はヴィーガン用のものになったというわけ。
ちなみに、作中ではティリオンと不仲なサーセイ・ラニスターを演じたレナ・ヘディも、動物の権利のための活動に熱心であり、ピーターとレナはシリーズが始まる前からの友人。また、リアナ・モーモントを演じた子役のベラ・ラムジーもヴィーガンである。
ドローンで警備
その8年の歴史で世界を圧巻した『ゲーム・オブ・スローンズ』では、熱狂的なファンが撮影現場に入り込もうとすることは日常茶飯事だったよう。
そこでロケーション・マネージャーは、3時間ごとに見回りをしていたという。しかし最終シーズンの時には、ある非常に便利なものをゲット。それはドローン! とはいえ、最後のシーズンとなったことで、さらに多くのファンが詰めかけることを危惧した制作陣は、ドローンに加えて過去最多の警備員を雇ったという。
衣装はイケアのラグマット
中世のような、しかしファンタジックな世界観の『ゲーム・オブ・スローンズ』では、衣装も大事。一見、高級な生地を使っているかと思いきや、ナイツウォッチや野人の毛皮のケープは、じつはイケアのラグマットだったことを衣装デザイナーのミシェル・クラプトンが明かしている。
ちなみにイケアはこの後、ケープの作り方を公式に公開している。
あのシーンの裏側はなかなかシュール
サンサ・スタークやアリア・スターク、そしてジョン・スノウの父で、シーズン1で活躍した人気キャラクターといえば、エダード・スターク。その最期は、かのジョフリー・バラシオンに斬首されるというものだったけれど、じつはその裏で、撮影現場はかなりシュールで楽しいものになっていたよう。というのも、エダードを演じたショーン・ビーンは、そのシーンのために作られた“エダードの頭”がもう必要ないと分かった後、なんと頭をボールとしてサッカーを楽しんだという。
最後の台本読みの最後には…
『ゲーム・オブ・スローンズ』の最後といえば、脚本家を変えての制作し直しを求める署名が立ち上がるほど、ファンの間では賛否両論となった。しかし、デナーリスを演じたエミリア・クラークや、ジョン・スノウを演じたキット・ハリントンなど、多くのキャストは制作陣を擁護していた。そしてその気持ちは本当に純粋なものからだったよう。
ユーロン・グレイジョイを演じたピルウ・アスベックは、シーズン8の台本読みが終わった時に、その場にいた全員が立ち上がり、なんと15分から20分間ものスタンディングオベーションが起こったことを明かしている。
(フロントロウ編集部)