今なお愛されるSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の人気者であるドクって、どうやって研究費を調達していた? その真相が、予想外…。(フロントロウ編集部)

タイムトラベルするSF映画『BTTF』

 1985年に第1作目が公開された映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは、公開から35年が経った現在でも世界中で根強い人気を誇るSF映画。当時の未来だった2015年が過ぎても、映画の中で描かれたテクノロジーに現実は追いつかなかったため、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を見ているとレトロでありながらも、未来を感じるファンはまだまだ多い。

 そんな本作のメインキャラクターと言えば、マイケル・J・フォックスが演じたマーティ・マクフライと、クリストファー・ロイドが演じた科学者のドク。ドクが、乗用車であるデロリアン DMC-12をベースに作ったタイムマシーンによって、マーティやドク、さらにはマーティの彼女のジェニファーは、タイムトラベルをすることになる。

画像1: Photo:ⓒAMBLIN/UNIVERSAL / Album/Newscom

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ドクはどうやって研究費を調達した?

 そんな本作を見ていて、こう思ったことがあるファンは少なくないのでは?

 ドクはどうやって開発や実験の資金を得ているのか?

 デロリアンの燃料のプルトニウムは、ドクがリビアのテロリストを騙して手に入れたものだけれど、ドクは趣味で開発や実験をしてきたわけではない。その他の資材どころか、ドクがあの年になるまで研究一筋の科学者としてやってこられたのは何故なのか。そんな疑問に対するヒントを、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の脚本家であるボブ・ゲイルが、『アベンジャーズ』シリーズを手掛けたルッソ兄弟によるトーク番組『Pizza Film School(原題)』の中で明かした。

「あのキャラクター(ドク)を思いついた時、彼のバックストーリーは何なのか、なぜタイムマシーンを開発したのは彼なのかということを考えました。当時の科学者やマッドサイエンティストのイメージと、ドクはかけ離れたキャラクターでしたからね。最初に、彼は反逆者でありヒーローだとなりました。なぜなら彼は、テロリストからプルトニウムを奪っていますから。クールですよね。私達はそういったことを考えて、このキャラクターに会いたくなったんです。他にもいろいろありましたよ。映画の2作目や3作目になるまで採用されなかったものもね。オープニングシーンに映る新聞紙の記事とか。『ドク・ブラウンは実験を続ける資金のために、家に火をつけて保険金を得たのか?』ってね」

 なんとドクは、家に放火して保険金詐欺によって実験を続けたのかも!?

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劇中のドクの性格は?

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の1作目のオープニングでは、ドクの家に古い新聞の切り抜きがあるところが映されており、そこにはドクの住んでいた家が燃えたという記事が書かれている。その新聞にはそれ以上のことは書かれておらず、ドクはそれによって家族を亡くしたのではという推測があった一方で、一部のファンの間では保険金の仮説もほのかになされてきたことでもある。

 さらにボブは、劇中でドクが倫理的ではない行為をしてきたことも指摘。彼の話を聞いていた、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』などのMCU映画の脚本を手掛けたスティーヴン・マクフィーリーは、「彼はそんなことしたの!?」と声をあげて驚きを隠せない様子。それに対してボブは、「したのかもしれませんね」と落ち着いたトーンで返答したけれど、スティーブンにとってはショックだったようで、「ノー!あれは、ただ彼は悲劇的な過去を持っているということで、僕はそれでドクを好きになったのに!」と叫んでいた。

 とはいえボブは明確な答えは出さないと決めているようで、「私達はそれには答えないけれどね」と、秘密を隠した笑顔で話した。(フロントロウ編集部)

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