ソフトウェア開発者の男性がある会社の求人広告に書かれていた「ありえない条件」をツイッター上で指摘。じつは就活の現場では“あるある”となっているこの現象に、世界中から多くのユーザーが反応した。(フロントロウ編集部)

求人情報に書かれたあり得ない条件

 ソフトウェア開発をする男性が投稿したツイートが、17万回以上もいいね!され、世界中から同じような問題を知っているというコメントが寄せられるなど、大きな反響を呼んでいる。「この前、求人情報を見たんだ」という言葉から始まったツイートには、こう衝撃の事実が書かれていた。

「この前、求人情報を見たんだ。

FastAPIで4年以上の実績が条件だった。

僕がこれを作ってから1年半ちょいしかたってないから、僕は応募できない。

もしかしたら、『実績年数=スキルのレベル』という考えを再検討するときかもしれない」

 何がおかしいのかはっきりしないという方に説明するが、ドイツのソフトウェア会社に勤めているこの男性は、この求人情報に書かれているFastAPIを開発した張本人ということ。そして、プログラミングのときに使うフレームワークの一種であるFastAPIは、男性が開発してから1年半ほどしか経っていないため、4年の実績がある人はこの世にいるわけがなく、つまり、これはありえない条件だということ。

「よくある」「イラっとする」と大反響

 男性がこのあり得ない求人情報についてツイートすると、投稿は瞬く間に4万回以上リツイートされ、17万回ものいいね!を獲得。コメント欄には、同じような求人情報を見たことがあるという人からの書き込みが世界各国から殺到し、“求人の条件がそもそも適切ではないため人材と職がつながらない”という、就活の現場でよく起きている問題にスポットライトが当たった。

 スコットランドのユーザーからは、「よくあること。イラっとする」という反応が。インドのユーザーは、「こういったスキルベースが、やる気のあるデータサイエンティストが良い職を得られないことにつながっている」とコメント。また、イギリスのユーザーは、「この前、(グーグルが6年前の2014年にリリースした)Kubernetes で10年の実績というものを見たよ。グーグル内部で働いてない限りそれって無理だよね」と明かした。 

 ちなみにあるユーザーからは男性に対して、実際に面接を受けてみて「彼らが何年の実績があるか聞いてみたらどう?」というアイディアが。これに対して男性は、「それ面白いね。録画しながらやってみようかな」と、冗談交じりに反応していた。(フロントロウ編集部)

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