マスク肌荒れを予防するには?
マスクは、感染症対策として欠かせないものとなっているけれど、そんななか悩む人が増えているのが、マスクの「ムレ」や「こすれ」による肌荒れ。
それでもマスクと付き合うしかない今、どんな対策をしたらいいのか。皮膚科医によると、マスク着用中の肌の負担を軽減するためには、心がけるべきポイントがあるという。皮膚科医たちが提案する、マスクによる肌荒れを防ぐための4つの心がけとは?
マスク選びにこだわる
マスクと肌がこすれることによる肌荒れを防ぐ第一歩となるのが、素材に注目したマスク選び。NYの皮膚科医であるカルロス・チャールズ医師は、「綿100%のマスクは、ポリエステルやレーヨンなどの合成繊維よりも肌に優しく摩擦が少ない」と米メディアthe strategistで説明。マスクを選ぶときには、肌への悪影響が少ない綿100%のものを選ぶよう勧めた。
もうひとつ大事なのが、マスクのフィット感。セレブを手掛けるフェイシャリストのナタリー・アギラールは、「サイズの合ってないマスクを使っていると、ズレを直すたびに摩擦が発生するため肌が荒れる可能性が高くなる」とコメント。
最近広まっている洗えるマスクは、話しているとズレる、自然と落ちてくるといった様子をよく見かけるけれど、このズレが肌に悪影響になるという。冷感タイプや高通気性タイプなどいろんなマスクがあるけれど、機能性だけでなくサイズ選びも慎重に。
油分が多いスキンケア製品を避ける
マスクを着用する前に使うスキンケア製品のタイプもニキビを防止するうえで大きく関係してくるよう。チャールズ医師が避けるべきと明かしたのは、油分を多く含んだスキンケア製品。
マスクで覆われている部分は、とくに毛穴が詰まりやすくなることから、油分が多いものを使うと余計に詰まりが悪化して、ニキビができやすくなりそう。チャールズ医師は、「油分が多く濃厚なアイテムを避け、サラっとしたものを使うように心がけて」とアドバイス。ちなみに、日焼け止めを選ぶときにも同じく油分が少なめのものを選ぶとよいそう。
毛穴をふさぐ古い角質をオフ
角質ケアは、頻繁にマスクを着用することでより必要になるという。その理由は、マスクのムレによって皮脂が過剰に分泌されたり、古い角質が溜まったりして毛穴をふさぎ、ゆくゆくはニキビを発生させてしまうから。
そうなる前に取り入れていきたいけれど、取り入れ方にはポイントがあるそう。チャールズ医師は、「低刺激性の角質ケア製品を選び、肌を傷つけないようにやさしく汚れと角質を落とすように」と、角質ケアで肌を傷めないよう行なうことが大事だと説明。また、肌に目立つ炎症があるときは避けるようにするなど、慎重に取り入れるようアドバイスした。
日焼け止めはこまめに塗り直す
皮膚科医によると、マスクを着けているときこそこまめな紫外線対策が必要になるという。なぜなら、何度もマスクがこすれることで、しだいに日焼け止めが取れてしまうから。
セレブ御用達の皮膚科医であるマリーナ・ペレド医師は、「日焼け止めがヨレていることに気づかず塗り直しができていないと、紫外線の刺激による肌荒れが起こってしまうこともある」と話す。日焼け止めの塗り直しタイミングは時間で考えることが多いけれど、マスクの場合は、つけ外しする回数やどのぐらい肌に当たっているかを意識してみて。
マスクによる肌荒れも原因はさまざま。しぶといマスク肌荒れに困っていたら、皮膚科医オススメの方法をひとつずつ試してみて。(フロントロウ編集部)