明日8月12日は「国際青少年デー」!今年のテーマ「グローバルアクション」を解説。(フロントロウ編集部)

8月12日は「国際青少年デー」

 8月12日は国連で定められている「国際青少年デー」。2000年の8月12日に第1回目が実施された「国際青少年デー」は、若者たちの声や行動を積極的に社会に反映させていくことを奨励するための日。

画像: 8月12日は「国際青少年デー」

2020年のテーマは「グローバルアクション」

 「国際青少年デー」は毎年異なるテーマが制定されるのだけれど、今年2020年のテーマは、「青少年たちのグローバルアクションへの参加(Youth Engagement for Global Action)」。住んでいる地域に対するアクションだけでなく、国や、国際社会に対して積極的なアクションを起こしていこうというのが2020年のテーマとなっている。

 国連は「青少年」の具体的な定義はないとしつつも、統計上は「15歳から24歳」の人たちを「青少年」として定義しているという。国連によれば、現在世界にはおよそ12億人の青少年がおり、世界の人口の16%を占めているそうで、2030年までにその数は7%増加し、13億人近くにまで増えると予測しているという。

画像: 2020年のテーマは「グローバルアクション」

 国連は2015年、「SDGs(持続可能な開発目標を意味するSustainable Development Goalsの略)」と銘打った2030年までに達成すべき「17」の目標を掲げたのだけれど、そこではすべての国、すべての世代に置いて「誰も取り残さない」ことが基本原理に掲げられている。

 国連は、青少年が直面している多面的な課題として、教育や健康、雇用、男女平等の実現といった課題があると列挙した上で、それらの問題に対処する必要性がかつてないほどにあると指摘。2015年に採択された2030年までの目標を達成するためには、あらゆるリーダーたちと青少年たちとの間の包括的なパートナーシップが不可欠だと述べている。

 国連は2020年の「国際青少年デー」における具体的なアクションについて、次の3つの分野でのエンゲージメントを目指しているという。

●ローカル/コミュニティ・レベルでのエンゲージメント
●国家レベルでのエンゲージメント(法律や政策、施策の制定)
●グローバルなレベルでのエンゲージメント

 一見すると、グローバルなアクションというのは難しいものに思えてしまうかもしれないけれど、この機会に、自分たちが社会として抱えている問題や、世界の問題に目をむけてみるだけでも、十分に貢献できる。日本の国際連合広報センターのサイトでは、2015年に国連で採択された2030年までに達成すべき行動計画「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」の日本語訳を読むことができるので、自分たちが残りの10年で達成すべき目標に目を通すのもいいかもしれない。

 いずれにせよ、世界の全員が同じ方向を向くことができれば、たとえ1人の力は小さくても、それが合わさることで、グローバルに影響を及ぼすことができる。まずは一歩を踏み出すことが大切。(フロントロウ編集部)

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