性の健康に関するイギリスのチャリティ団体Terrence Higgins Trust(THT)が、新型コロナウイルスに感染しないために、性行為中にも対策を取るよう呼びかけている。(フロントロウ編集部)

コロナ禍ではセックスでも感染対策を

 一部の国では新型コロナウイルスが収まってきているとはいえ、ウイルスに対する治療法やワクチンはいまだ確立されていないため、気を抜けばふたたび感染が拡大する状況にある。とはいえ、性行為を完全にストップすることは現実的ではなく、「セックスや親密さの必要性と、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクとの間でバランスを見つける必要がある」とTHTはコメントする。

 コロナ禍で最も適したセックスパートナーは、自分自身か、一緒に暮らしている人であり、マスタベーションやおもちゃ、ビデオ通話などが、近づくことなくできる安全な選択肢だとしている。しかし、実際にセックスをするのであれば、あれだけは着けているべきだそう。

 それは、マスク。

画像: コロナ禍ではセックスでも感染対策を

 また、顔と顔が近くなるような体勢やオーラルセックスは極力避け、コンドームを着用することをアドバイスしている。そして性行為の前と後には、20秒以上しっかりと手を洗うよう呼びかけている。

オランダではシングルの人へのアドバイスも

 THTと似たガイドラインは、オランダの国立公衆衛生環境研究所(RIVM)も発表している。しかしRIVMは、とくにシングルの人へ向けたアドバイスを公開しており、感染していないかどうか分からない人や、不特定多数との性行為は避けるべきであり、同じ人物か自分自身とすること、としている。RIVMのアドバイスの一部リストは以下の通り。

・マスタベーション:自分とセックスしなさい
・マスタベーションを他の人と一緒に:少なくとも15メートル離れて
・動画や音声を使っての、メールや電話でのセックス。
・Skype、ZoomやTeamなどを使って、グループでの性的なやり取り
・ポルノを見る
・成人向けの本や雑誌を読む
・官能的なポッドキャストを作る
・テレビ電話でのセックス
・ストリップショー
・遠隔操作できるバイブレーターを使ってのセックス

 また、THTも、RIVMも、ビデオ通話などでは個人が特定できるような画像や動画の公開は、自分がそうしたい以外の場合は避け、また、相手の許可なく自分の写真や動画を送ることもしないようにと注意している。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.