『マトリックス』にトランスジェンダーのキャラクターを登場させたかったという監督の発言に、主演のキアヌ・リーブスが反応した。(フロントロウ編集部)

変身への欲望を描いた『マトリックス』

 1999年に第1作目が公開され、現在約20年ぶりに4作目が撮影中の映画『マトリックス』シリーズ。1999年から2003年にかけて3部作を手掛けたウォシャウスキー姉妹はトランスジェンダーであり、当時はラリーとアンディという名前のウォシャウスキー兄弟として活動していた。

 その後2012年に姉のラナが、2016年に妹のリリーがトランスジェンダーであることをカミングアウトしている。4作目では妹のリリーは帰ってこず、姉のラナが監督や脚本を手掛ける。

画像: 2013年に撮影された妹のリリー(左)と姉のラナ(右)。

2013年に撮影された妹のリリー(左)と姉のラナ(右)。

 トランスジェンダーであることをカミングアウトした後には、LGBTQ+コミュニティのためにも精力的に活動しているウォシャウスキー姉妹だけれど、カミングアウトしていなかった3部作の制作当時には、自分達のアイディアを捨てたこともあったと明かしている。

 リリーによると、『マトリックス』でベリンダ・マクローリーが演じたスウィッチは、当初のアイディアでは現実の世界では男性、マトリックスの世界では女性というトランスジェンダーのキャラクターにしようとしていたという。

キアヌ・リーブスが考える『マトリックス』

 トランスジェンダーのキャラクターを登場させるというアイディアは採用されなかったけれど、『マトリックス』について、「映画は全編、変身することへの欲望について」と話しているリリー。彼女がその裏話をしたことで、LGBTQ+コミュニティからはさらなる支持が得られることとなり、また主演のキアヌ・リーブスもリリーの話に喜んでいるよう。

 「リリーとそういった話をしたことはないな。彼女が僕にそれを伝えてきたことはない」と、米Yahooのインタビューで当時を振り返ったキアヌだけれど、2つの世界を行き来する物語において、トランスジェンダーのキャラクターはいなくとも、どのキャラクターたちもリリーの思いを表現していたと考えているよう。

画像: キアヌ・リーブスが考える『マトリックス』

 「『マトリックス』作品は深いと思ってる。そして、映画に登場する多くのキャラクターがそれ(リリーの思い)を表してると思う。リリーがカミングアウトして、それを僕達と話してくれることは、良いことだと思う」

 2000年代初頭に制作された3部作では、トランスジェンダーのキャラクターのアイディアは実現しなかったけれど、現在制作中の4作目ではどのような新キャラクターが登場するのかにも注目が集まっている。(フロントロウ編集部)

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