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映画『ハリー・ポッター』シリーズに出演したベテラン俳優が、同作への出演は、あくまでも「お金のため」であり、原作小説も含めて「まったくファンではない」とぶっちゃけた。一周回って、もう爽快とすら感じる“言い分”とは? (フロントロウ編集部)

映画『ハリー・ポッター』出演者がまさかの告白

 シリーズ累計世界興行収入が77億ドル(約8,530億円)を超える大ヒット映画シリーズ『ハリー・ポッター』(以下『ハリポタ』)。

 イギリス人作家J.K.ローリング氏による同名の児童向けファンタジー小説を原作とする同作は、昨今では、ローリング氏のトランスジェンダーに対して差別的と受け取れる発言が物議を醸しているものの、シリーズ最終章となった『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』の公開から12年が経った今も、世界中に根強いファンを持ち続けている。

画像1: ©WARNER BROS. / CLOSE, MURRAY / Album/Newscom

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 2023年には、2020年8月末をもって94年の歴史に幕を下ろす東京都練馬区の遊園地「としまえん」の跡地に世界で2箇所目となる、映画で使用された衣装や小道具などが展示され、同作の舞台裏を楽しむことができる『ハリー・ポッター』スタジオツアーがオープンすることが発表され、日本でもまだまだ人気が継続しそうな同作だけれど、映画に出演したキャストのなかには、じつは、まったく『ハリポタ』には興味がないという人物もいる。

 それが、シリーズ第2作目の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』と最終作『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』にポモーナ・スプラウト教授役で出演したイギリス出身のベテラン俳優のミリアム・マーゴリーズ。

画像2: ©WARNER BROS. / CLOSE, MURRAY / Album/Newscom

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 主人公のハリーたちが通うホグワーツ魔法魔術学校で薬草学を教えるスプラウト教授を演じたミリアムは、故郷イギリスのみならず、ハリウッドでも活躍する“名バイプレーヤー”として知られ、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされたバーブラ・ストライサンド主演の名作ミュージカル映画『愛のイエントル』やレオナルド・ディカプリオ&クレア・デーンズ主演の映画『ロミオ+ジュリエット』など数々の作品に出演。

 1993年に出演したマーティン・スコセッシ監督の『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』では英国アカデミー賞の助演女優賞を獲得するなど、クセのある役柄やコミカルな役柄を難なく演じる映画界に欠かせない名優として知られている。

画像: 映画『ハリー・ポッター』出演者がまさかの告白

『ハリポタ』出演はあくまでも「お金のため」

 『ハリポタ』シリーズと言えば、もともと小説の大ファンで、オーディションを受けてなんとか出演を勝ち取ったというキャストもいることで知られるが、ミリアムの場合は完全にギャラ目当ての出演だったそう。

 ファンにとってはちょっとショックなこの事実について、ミリアムは、あろうことか、ある『ハリポタ』ファンへのバースデーメッセ―ジ動画の中でぶっちゃけた。

 ファンが著名人に直接メッセージ動画を依頼できるサービス「カメオ(Cameo)」で、1通あたり100ドル(約1万1,000円)で動画メッセージを撮影するというお小遣い稼ぎをしているミリアム。

画像1: 『ハリポタ』出演はあくまでも「お金のため」

 あるファンの誕生日をお祝いする動画を依頼されたミリアムは、映像のなかで、歯に衣着せぬこんな本音を暴露したことで、世間に衝撃を与えている。

「あなたとクリス(※)が『ハリポタ』ファンだっていうのは理解できるわ。でもね、私は違う。別に嫌いっていうわけじゃないのよ。ただ興味がないっていうだけ。映画を観たこともなければ、本を読んだこともない。(映画に出演したのは)ただ、お金がもらえるチャンスが来たからやっただけ。すごく感謝してるわ」
※依頼者

 そうきっぱりと語ったミリアムは、こう追い討ちをかけて、最後は、ユーモアたっぷりに誕生日のお祝いを口にして、メッセージを締めくくった。

「J.K.ローリングは素晴らしい作家だと思うし、『ハリポタ』の世界はきっと素晴らしいんでしょうね。でも、私のためのものではない。私とあなたの間には大きなギャップがあるわね。そこは慎重に歩かないと。でもね、私がハッフルパフの長を演じたり、あなたがグリフィンドール派だということには関係なく、私には『ハリポタ』について話すことは特にないってことを理解してもらえるかしら。
とにかく、あなたが、すばらしい誕生日を過ごせることを祈ってる。"あんな夜を過ごすんじゃなかった"って後悔するくらい素敵な時間を過ごしてね。幸運を祈るわ。バイバーイ!」

 「Cameo」は言って欲しい事をある程度リクエストできるため、ミリアムが依頼者からあえてショッキングな内容を口にして欲しいとお願いされた可能性もあるけれど、「お金のため」、「ファンじゃない」と言い切るコメントは、おそらくミリアムの本音。

 ここまでハッキリと言われると、逆に清々しく、興味の無い作品でも、しっかりと良い仕事をしたミリアムのさすがのプロフェッショナルさには感動すらしてしまう。

 ちなみに、映画やドラマの俳優や声優らが多く登録している「Cameo」には、ミリアム以外にも、ドラコ・マルフォイ役のトム・フェルトンや、ジニー・ウィーズリー役のボニー・ライト、フレッド・ウィーズリー役のジェームズ・フェルプスといった『ハリポタ』キャストも登録している。

画像2: 『ハリポタ』出演はあくまでも「お金のため」

 リクエストに応じてメッセージ動画を撮影し、7日以内を目安にアップしてくれるほか、1通あたり約400~500円でテキストチャットに応じてくれるほか、ウェブ会議アプリのZoom(ズーム)を使った会話に応じてくれるセレブもいる。(フロントロウ編集部)

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